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棟板金とは?浮きの原因や補修費用の相場について解説

屋根の頂点にある「棟板金」という部分が浮いてきてしまうという劣化がよく見られます。
屋根塗装だけに目がいきがちですが、このような部分にも目を向ける必要があります。

 

棟板金(むねばんきん)とは?

 

あなたは「棟板金」という部材をご存知でしょうか?
また、このワードを聞いた時に、どこに設置する部材なのか想像できましたか?
普通であれば、分からないのが一般的でしょう。

 

ネット上では、
この「棟板金」の読み方を検索される方も多いようで、
その存在は、屋根塗装を行った際に、一緒に補修したことがある方でないとご存知ではないかもしれません。

では、この「棟板金」とはどんな部材なのでしょうか?

簡単に説明をすると、「屋根の頂点にある金属製の板金」のことです。
これがないと、雨や紫外線などのダメージをモロに受けてしますので、どんな家にも設置されています。

 

どんな屋根に使われている?

 

「棟板金」がどのような屋根に使われているかですが、
主にスレートやコロニアル・カラーベスト・金属屋根などに使用されています。

昔はトタンを使うことが多かったですが、
現在は「ガルバリウム鋼板」を使用することが多くなっています。

 

棟板金の構造とは?

 

「棟板金」は一体、どのような構造になっているのでしょうか?
外から見ただけだと、内部がどのようになっているのかはよく分かりません。
まずは構造を知って、どんな役割を果たしているのか知っていきましょう。

 

屋根の接合部の「貫板」の上を覆っている

 

屋根は何枚かを重ねて接合することで成り立っています。
そのため、必ず、頂点は接合部分となります。
この屋根と屋根の接合部分には、「貫板(ぬきいた)」という木材を設置します。

ただし、
この「貫板(ぬきいた)」だけだと、雨や風、紫外線などから守ることができないため、
これらを守るために、「棟板金」を覆いかぶせることで防ぎます。

また、
「棟板金」とは、この貫板の上に被せる板金が金属製のものを指します。
より、外部からのダメージを防ぐことが可能となっています。

 

棟板金をビスなどで固定

 

当然、ただ「棟板金」を被せるだけでは固定はできませんので、
上からビスなどで固定するのが通常の方法となります。

現在は、
より頑丈なビスを使用して固定することが主流となってきていますが、
まだまだ釘などで固定されているお家も見かけます。

 

棟板金が浮いてくる!?その原因について

 

屋根をふと見てみると『「棟板金」がなんだか浮いているような気がする!?』、
「どう考えても浮いている」
こんなお問い合わせを頂くことがあります。

では、何故「棟板金」は浮いてきてしまうのでしょうか?

 

棟板金を固定している釘やビスが抜けてしまう

 

屋根は家の中でも最も外部からのダメージを受けやすい箇所になります。
そのため、外壁よりも劣化が進むのが早いとされています。

当然、屋根の頂点に設置されている「棟板金」も例の如く、
ダメージを受けやすい箇所であり、
太陽や紫外線などの熱によって膨張し縮小するのを繰り返します。

その結果、
釘やビスが少しずつ、抜けてきてしまい、
最終的には、完全に抜けてしまって「棟板金」が浮いてしまうという流れになります。

そのほかにも「棟板金」のビスや釘が腐食したり錆びたりすることでも、
浮きの原因になりますので、
メンテナンスは面倒くさがらずに、定期的に行うのがベストです。

 

棟板金の劣化が進むことの危険性について

 

実は重要な役割を担っている「棟板金」。
しかしながら、様々な事情によってメンテナンスを怠ってしまうと、
結果的に、大きな被害にあってしまう可能性もあります。

今から「棟板金」のメンテナンスを放置することで、
発生しえる危険性について解説ていきたいと思います。

 

貫板の腐食と雨漏りの危険性

 

「棟板金」が浮いてしまうと、
中にある「貫板」が丸出しになってしまいます。
これらによって、雨などに常に晒されている状態になってしまって、腐食が進む可能性があります。

状況がひどくなっていなければ起きないことが多いですが、
酷い場合には、「雨漏り」を起こしてしまう可能性や内部の劣化につながる可能性もあります。

 

棟板金の飛散で二次被害に

 

「棟板金」が浮いてしまうということは、
下手をすると、いつかどこかに飛んでいってしまうという可能性もありますよね。
ビスなどが抜けてしまって、台風などがくるとどこに飛散してしまうという事故も起きます。

これらによって起こるリスクとしては、
やはり通行人に直撃したり、車や隣人家などに当たってしまうということです。

飛散することで他人へ迷惑をかける可能性があるので、
非常に危険性が高いと言えます。

 

棟板金の補修方法と費用相場について

 

棟板金の補修方法と費用相場について

 

「棟板金」の補修が必要になったときにはどのような方法で補修するのでしょうか?
また、修理をする際にかかる費用はどのくらいかかるのでしょうか?
このような疑問に応えるべく、今から詳しく解説してきたいと思います。

 

補修方法 費用相場(価格)
釘打ちコーキング 15,000~30,000円/1軒
貫板の交換 6,000~10,000円/m
棟板金の交換 7,000~12,000円/m

 

釘打ちコーキング

 

「棟板金」に固定してあった釘やビスなどが抜けてしまった場合、
そして、その他の部分に修理が必要のない状態の場合には、
ビスや釘などを再度打ち直して、コーキングして固定するだけで済みます。

このときにかかる費用相場としては、
15,000~30,000円程度/1軒となることが多いです。

ただし、
別途、足場の設置などが必要な場合がありますので、
そうなると、足場代として100,000円〜150,000円程度の費用が必要となります。

 

貫板の交換

 

「棟板金」の修理をする際に、
中にある貫板まで腐食が進んでしまっていて、交換が必要な場合もあります。
このような時にかかる費用相場は、6,000~10,000円/m程度となっています。

 

棟板金の交換

 

「棟板金」が完全に飛んでしまっている場合や破損している場合には、
交換が必要となります。
ほとんどの場合で、このようなときには貫板の交換も行われます。

「棟板金」だけの交換費用としては、
7,000~12,000円/m程度となっています。
これに貫板の交換費用や足場の設置費用が必要となってきます。

家や屋根の構造上、足場が必要ではない場合もあります

 

棟板金の耐用年数(耐久性)とは?

 

「棟板金」の補修も検討したいけど、
実際にどれくらいのペースでメンテナンスを行えば良いのでしょうか??
まずは、耐久性やメンテナンス時期について見ていきましょう。

 

棟板金の耐用年数(耐久性)はおおよそ10年

 

「棟板金」の耐用年数(耐久性)が何年かどうかという部分ではなく、
メンテナンスの時期に着目してみることが大切です。
ともなると、おおよそ約10年前後で一度、メンテナンスをしておくことがベストです。

仮に耐用年数が15年程度もあるとされていても、
屋根に設置されていることから、10年の時点で何かしらの劣化が見られることが多いでしょう。

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