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「シングル屋根(アスファルトシングル)」とは?2

どうもリートライフスタッフの佐藤です!

今回も前回に続いてアスファルトシングルについて解説していきます!

 

シングル屋根のデメリットとは?

次に、デメリットの確認をしていきましょう。

シングル屋根は、日本ではあまり普及してきませんでした。その事情にまつわるデメリットがあるので、しっかり確認しておきましょう。

 

カビやコケが繁殖しやすい

 

屋根が北側にある場合や、湿度の高い地域にお住まいの場合には、カビやコケが発生しやすため、シングル屋根の使用は避けた方がベター。

カビ・コケは高圧洗浄で落とすことができますが、塗装もしくはカバー工法のリフォームも必要になる可能性があるので、メンテナンス費用がかさんでしまうおそれがあります。

 

強風に弱い

 

軽いシート状で扱いやすいのがシングル屋根のメリットですが、その反面、強風で簡単に吹き飛んでしまうというデメリットも。

強風でアスファルトシングルがズレたり欠けたりすることもあるので、頻繁にチェックが必要です。

 

石が落ちてくる

 

シングル屋根は、浸透させたアスファルトの表面に石粒を接着させた屋根材です。劣化によって接着力が弱まってくると、小さな石粒が落下してしまいます

放置しておくと見た目が悪くなるだけでなく、劣化が進むことに。細かい石の粒が落ちてくるようになったら、劣化のサインです。早めの補修を検討しましょう。

 

勾配の少ない屋根には不向き

シングル屋根は、勾配の少ない屋根への施工は不向きです。シングル屋根の設置が適している勾配は、原則3.5寸以上です。

ただし、施工方法によって3.5寸未満の緩勾配でも対応できる製品もあるので、シングル屋根を希望する場合には、まずは業者に確認してみると良いでしょう。

 

施工できる業者が少ない

 

海外では100年以上の歴史があるトシングル屋根ですが、日本では広く普及しているとはいえないのが現状。

お客様からの依頼が少ないため、施工経験のある業者も他の屋根材と比べると豊富ではありません

実績が少なく、シングル屋根を使った工事ができる業者が少ないのも、デメリットであるといえるでしょう。

 

シングル屋根の耐用年数と費用

実際に設置する際には、耐用年数や費用も重要なポイントにですよね。

ここでは、シングル屋根の耐用年数と、塗装や葺き替えなどにかかる費用について見ていきましょう。

 

シングル屋根の耐用年数

 

シングル屋根は、環境にもよりますが一般的に20年から30年程度と言われています。

屋根材自体は20年以上もちますが、塗装がはがれてくるなど細かい破損が目立つようになるため、10年おきに塗装などのメンテナンスをする必要があります。

そのほかアスファルトシングルは表面の石粒が剥がれやすいため、剥がれた石粒を掃除するなどの細かいメンテナンス作業もこまめに行うことが大切です。

アスファルトシングル屋根の耐用年数自体は長いので、こまめにメンテナンスを行うことで屋根を葺き替えずに長期間保つことが可能になります。

 

シングル屋根にかかる費用

シングル屋根の施工の価格相場はどれぐらいなのでしょうか。

屋根をどの程度修繕するのかによっても、かかる費用は変わってきます。

以下にアスファルトシングル屋根の施工費用についてまとめてみました。

 

屋根塗装

 

屋根塗装の場合は、一般的な住宅でおおむね30万円から70万円程度です。

塗装作業が主なので、作業は塗装業者に依頼します。費用は屋根の面積や形状、使用する塗料によっても異なります。

屋根塗装はメンテナンス作業の一環で、シングルの屋根材の場合はだいたい10年に1度は必要になります。

 

屋根カバー工法

 

屋根カバー工法はシングル以外の屋根材でも施工することが可能です。スレートなどの屋根材の上に、アスファルトシングルの屋根材を施工していく施工方法となります。

施工費用は一般的な広さの住宅で70万円から110万円ほど。

元からあった屋根の劣化は遅らせることができますが、内部の修繕ができないので本格的に屋根が傷んでいる場合は不向きな工法です。

 

屋根の葺き替え

 

屋根の葺き替え工事は、屋根全体を修理するときに適している工法です。

既存の屋根を剥がして内部の補修ケ所を修繕し、アスファルトシングルの屋根材を施工していきます。

費用は屋根塗装や屋根カバー工法よりも高額で、一般的な広さの住宅だと80万円から120万円ほど必要です。

屋根をすべて新しくするので、屋根がだいぶ傷んでいる場合は屋根の葺き替え作業が向いています。

 

シングル屋根にメンテナンスは必要?

シングル屋根の特徴について見てきました。実際にシングル屋根を選んだ時に、どのようなメンテナンスが必要になるかも気になるところですよね。

ここからは、シングル屋根の劣化症状と、点検時期、メンテナンス方法についてご紹介します。

 

シングル屋根の劣化症状

 

シングル屋根の劣化症状から見ていきましょう。

シングル屋根はシート状であること、表面に石粒がついていることから、それにまつわる劣化症状も見られます。

 

塗膜の剥がれ、膨れ

 

水分が内部に侵入すると、塗膜の浮きや剥がれが起こります。

塗膜の浮きや剥がれが起こっていると、撥水性が失われ、コケなどが発生します。

劣化が広がる可能性があるので、早急にみてもらう必要があります。

 

変色と退色

 

経年劣化により、変色や退色が起こります。

放置すると、コケの発生や剥がれなどに繋がる可能性があるので、早めに点検してもらうことが必要です。

 

チョーキング

 

チョーキングは、表面が白っぽくなる現象です。

この劣化によってすぐに補修が必要なわけではありませんが、劣化している箇所から広がっていく可能性があるので、早めに点検を依頼しましょう。

 

コケや藻、カビの発生

 

コケや藻、カビが発生すると、表面の色が黒っぽくなります。

高圧洗浄でも除去できますが、素人が自力で行うと、屋根材を傷めてしまう可能性があります。

また、屋根は高い位置ですので、危険も伴います。業者さんに依頼するのがベストです。

 

剥がれや浮き

 

台風や強風によって、シングル屋根材に、部分的に剥がれや浮きが発生してしまう可能性も。

その状態のまま放置してしまうと、屋根が十分な防水性能を発揮できず、腐食や、雨漏れなどの大きな被害に繋がります。

台風や強風のあとには、業者さんにチェックしてもらいましょう。

 

シングル屋根の点検時期

 

経年劣化の点検のみならず、劣化症状がみられた場合や、台風後に点検を依頼しましょう。

シングル屋根は軽いため、台風の後にダメージを受けている可能性もあるからです。

また、塗装の劣化もありますので、少なくとも10年に1度の定期点検が必要です。

 

シングル屋根のメンテナンス方法

 

シングル屋根のメンテナンスは、劣化を防いだり、屋根本来の持つ効用を保ったりするために重要な作業です。

忘れずに実施するためにも、シングル屋根のメンテナンス方法について知っておきましょう。

 

屋根補修

 

アスファルトは軽い屋根材なので、強風に煽られて飛ばされたり破損することがあります。また、施工不良や接着剤の劣化があれば部分補修が必要です。

アスファルトシングルはシート状になっています。

破損した部分があれば、1枚からでもその部分だけ補修や交換をすれば良いので、他の屋根材と比べて補修しやすい屋根材であるといえるでしょう。

 

塗装補修

 

シングル屋根の表面の石粒が劣化し、剥がれがひどくなった場合は、塗装補修を行うのが一般的です。

足場を設置し必要な養生をしたら、まずは高圧洗浄でコケやカビ、汚れを落とします。下地となる屋根材の状態を整え、必要があれば補修を行ったらまずは下塗りです。

下塗りは塗料の密着性を高めるための重要な工程です。その後、中塗り・上塗りと塗料を2回に分けて重ね塗りします。

こうすることによって塗料が均一になり、防水性や耐久性といった本来の性能を発揮できるようになるのです。

 

屋根カバー工法

 

屋根カバー工法」とは、既存の屋根材の上からシングル屋根をかぶせる施工法のこと。下地には傷みがない場合に行われることが多いようです。

足場を設置したら、既存の屋根材の上に雨漏り防止シートを敷きます。その上にシングル屋根を重ね張りすれば完成。

既存屋根の解体が必要ないため、葺き替え工法より手間や費用を抑えることができ、工事期間も短くなるのがメリットです。

 

葺き替え工法

 

葺き替え」とは、既存の屋根を撤去し、あらたにシングル屋根を張り直すリフォーム法のこと。屋根材や下地の劣化が激しい場合に行われます。

既存の屋根材や下地を解体・撤去したら、雨漏り防止シートを敷き、まずは下地の処理。その上からシングル屋根を敷いて完了です。

葺き替え工法は解体や撤去、廃材処理の費用などがかかるため価格は高額になります。

しかし既存の屋根材を撤去するため、屋根カバー工法のように屋根自体の重量が重くなりすぎないこと、必要があれば屋根材の補修も同時にできることはメリットといえるでしょう。

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