チョーキングが起きても慌てない!
チョーキングは深刻な劣化症状ではありませんが、外壁塗り替えのタイミングをわかりやすく示してくれるサインです。
どうもリートライフスタッフの佐藤です!
今回も前回に引き続きチョーキング現象について解説していきます。
外壁塗装のチョーキングは手で触れば確認できるため、比較的だれでも簡単に発見することができる症状ですが、もちろん1箇所確認すればOKというわけではありません。
ここからは、ご自宅の外壁にチョーキングの症状が現れていないかチェックする方法について解説していきます。
まずは手で外壁を触ってみましょう。手に白い粉がついていたら、チョーキングの可能性が高いです。
ただし、ホコリや汚れの可能性もありますので、色々な場所を触ってみて複数箇所で粉がつくかどうか試してみると良いでしょう。
複数箇所でチョーキングが発生している場合は、外壁塗装が劣化しているサイン。
ひび割れなど、より深刻な症状が併発している可能性もありますので、チョーキングを見つけたら他にも劣化症状がないか外壁全体をよく調べてみましょう。
外壁のひび割れや剥がれなどチョーキング以外の症状が出ている場合、早めの塗り替えが必要かもしれません。
これらを発見したら一度業者に状態を見てもらうのがおすすめです。
また、セロハンテープを壁に貼り付けて剥がし、粉が付着するかどうかでチェックすることもできます。
こちらの方がどれぐらい粉がついてくるかを目視しやすいので、手でこすってチェックするよりもわかりやすいでしょう。
チョーキングが発生している場合は、外壁全体の塗り替えを検討する時期です。チョーキングを放置すればどんどん塗装の状態が劣化して、外壁の保護機能が失われていきます。
外壁の保護機能が失われると、塗装の下にある外壁材も劣化してしまい建物全体の耐久性も低下してしまうため注意が必要です。
またチョーキングは、塗装のひび割れや剥がれなども起こり始める前段階でもあります。
今すぐに塗り替えないと危険とまでは言いませんが、外壁材の機能を維持していくためにも、チョーキングが起こったら塗り替えをするのが望ましいでしょう。
レンガ調やタイル調といった、デザイン性の高いサイディング外壁を塗り替える場合は、元のデザインを塗りつぶさないように、多くの場合はクリア塗料で塗り替えを行います。
しかし、クリア塗装はチョーキングが発生した外壁に塗装するのは難しいため、デザイン性の高い壁にチョーキングが起こった場合、せっかくの風合いを別の塗料で塗りつぶしてしまうことに。
外壁のデザインや風合いを維持していくには、チョーキングが出る前の定期的な塗装がおすすめです。
チョーキングは一部で発生しているケースは稀なので、全面的な塗装リフォームが一般的です。
もしも一部だけ塗り直すとしてもほかの部位も近いうちに劣化する可能性が高いので、一部分だけの塗り直しよりは全体の塗り直しを行った方が効率が良いでしょう。
全面的な塗り替え費用は、30坪程度の住宅で外壁のみの場合70万円から100万円程度が相場です。
屋根も一緒に塗装するのであれば、100万円から140万円程度の費用が必要になります。
外壁などにチョーキングが発生している場合は塗り替えが望ましいですが、「今すぐに塗り替えないと危険」というほどのケースは多くありません。
「すぐに塗り替えないと危険」と工事を急がせる業者には注意が必要です。
チョーキングによる塗り替えを業者に依頼する場合は、チョーキング現象を的確に説明できる業者がおすすめです。
業者に塗り替えを依頼する場合、施工前に「見積書」が提示されます。施工を依頼する際は、この見積書の内容におかしな点がないか注意深く見てみましょう。
塗料の項目に具体的な商品名が記載されておらず、「シリコン塗料」といった塗料の種類しか書いていないような見積書の場合はかなり怪しいので注意してください。
これまでお伝えしたとおり、チョーキング現象が起こっているだけなら今すぐ外壁が劣化するようなことな稀です。塗り替えまで猶予がある劣化現象であるにも関わらず、「今すぐに塗装をしないと危険」と危機感を煽って契約を迫るような業者は信用してはいけません。
チョーキングの仕組みなどを正しく説明してくれて、依頼主の質問にも具体的に答えてくれるようであれば信頼できる業者の可能性が高いです。
チョーキングは深刻な劣化症状ではありませんが、外壁塗り替えのタイミングをわかりやすく示してくれるサインです。
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