アレスダイナミックTOPとは?特徴やメリット・デメリットを大公開
どうもリートライフの佐藤です。
「雨の日には外壁塗装ができない」とお考えの方も多いことでしょう。確かに、ほとんどの塗料は雨が降っている場合はもちろん、湿度が高い場合にも塗装ができません。
時間を置いても塗料が十分に乾燥しない上に、雨水が混じるなどして施工不良を起こしやすいからです。
こうした常識を大きく覆したのが、「アレスダイナミックTOP」です。
関西ペイントから販売されているアレスダイナミックTOPは、業界でも唯一雨の日でも塗装ができる画期的な外壁塗料になります。
ただ、販売からあまり年数がたっておらず実績も少ないため、「アレスダイナミックTOPに興味があるけれど、どのようなメリットやデメリットがあるのかよくわからない」と感じている方も少なくないことでしょう。
そこでアレスダイナミックTOPの基礎知識に加えて、そのメリット・デメリットや積極的に使用をおすすめしたいケースについて徹底解説します。
アレスダイナミックTOPってどんな塗料?
住宅・塗装関係の仕事でもしていなければ、「アレスダイナミックTOP」という言葉を聞いても何のことかわからないという方も多いことでしょう。
そもそも、アレスダイナミックTOPとはどのような塗料なのでしょうか?ここではまず、アレスダイナミックTOPについての基礎知識をご紹介していきます。
アレスダイナミックTOPとは
アレスダイナミックTOPとは、関西ペイントが販売する水性ラジカル制御形シリコン塗料です。
塗料グレードはシリコン塗料をラジカル制御した「ラジカル塗料」に分類され、耐用年数は15年ほど。
高性能な塗料のため、塗装費用は下塗りを含む3回塗りで1平方メートルあたり3,700円と、一般的なラジカル塗料よりもややお高めです。
また、雨でも塗装するためには、必ず下塗り・上塗り塗料の両方に強化剤を混ぜる必要があります。
販売元 | 関西ペイント株式会社 |
塗料の種類 | 水性ラジカル制御型シリコン塗料 |
塗料グレード | ラジカル塗料 |
年数 | 15年 |
価格 | 1平方メートルあたり3,700円〜(下塗り込み3回塗り) |
強化剤 | 1平方メートルあたり300円〜 |
アレスダイナミックTOPの特徴
アレスダイナミックTOPの最大の特徴は、雨でも塗装できる外壁塗料であるという点にあります。
一般的に外壁塗料は雨水が混じると施工不良を起こす上に、十分に乾燥できないため、晴れか曇りの日にしか塗装できません。
ですが、アレスダイナミックTOPは数ある塗料の中でもほぼ唯一、雨の日でも塗装が可能なのです。天候に左右されずに塗装できるという点において、画期的な塗料だと言えるでしょう。
ラジカル制御形塗料について
アレスダイナミックTOPは水性ラジカル制御形シリコン塗料の一種ですが、これはどのようなものなのでしょうか?
ラジカル制御型とは、塗料の劣化の原因であるラジカル因子を抑制して劣化しにくくした塗料の総称のことです。
なお、塗料には主にウレタン、シリコン、ラジカル、フッ素の4種類があります。
塗料の種類 | 耐用年数 |
ウレタン | 6~10年 |
シリコン | 10~15年 |
ラジカル | 14~16年 |
フッ素 | 15~20年 |
ウレタンは最も低価格ですが、その分耐用年数も10年以下と短くなっています。他方でフッ素は最も高耐久であるがゆえに、非常に高価格です。
シリコン系塗料はウレタン以上、ラジカル未満の価格でコストパフォーマンスがよいと言えるでしょう。
ラジカル塗料はシリコンよりわずかに価格が高いものの、耐用年数が長くコストパフォーマンスが最も高い塗料になります。
- アレスダイナミックTOPとは水性ラジカル制御形シリコン塗料の一種
- 業界で唯一、雨の日でも塗装が可能な外壁塗料
- ラジカル塗料ゆえのコストパフォーマンスの高さも魅力的
アレスダイナミックTOPのメリット
販売開始から熱い注目と人気を集めているアレスダイナミックTOPですが、そもそもほかの塗料と比べてどのような点が優れているのでしょうか?
以下では、アレスダイナミックTOPならではのメリットを4つピックアップしてご紹介していきます。
雨でも塗装できる
アレスダイナミックTOPの最大のメリットは、雨でも塗装が可能であるということでしょう。
雨の日でも塗装ができるのは、外壁用仕上げ塗料業界の中でもアレスダイナミックTOPのみです。
天候に左右されずに塗装ができるため、雨天によって工期が遅れることなく、予定通りに工事を終わらせられると評判です。
チョーキングの発生を抑える
塗料を劣化させるラジカル因子を抑制できる水性ラジカル制御形シリコン塗料であるため、チョーキングの発生をを遅らせることが期待できます。
「メンテナンスの手間がかからない塗料がいい」というニーズに応えてくれる塗料だと言えるでしょう。
耐用年数が長い
シリコン塗料に比べて耐用年数が格段に長いため、塗り直しなどメンテナンスにかかる費用をおさえることができます。
費用がシリコン塗料とさほど変わらないという点も、アレスダイナミックTOPの魅力でしょう。
コストパフォーマンスが高い
短期的な安さを重視するならばウレタン塗料が選ばれやすいですが、すぐに塗り直しが必要になってしまうため、長期的なコストパフォーマンスを重視する方にはアレスダイナミックTOPがおすすめです。
また、シンナーを含む有機溶剤は刺激臭・悪臭が強い上に、使用方法を誤ると健康被害を招くリスクもあります。
その点、アレスダイナミックTOPは水性塗料で刺激が少なく、安全性が高いため安心して使えるでしょう。
- 業界で唯一、雨天でも塗装ができる外壁用塗料
- チョーキングが起こりにくい
- 耐用年数が長くメンテナンスの手間が省ける
- 有機溶剤よりも安全性が高く刺激臭が少ない
アレスダイナミックTOPのデメリットは?
ここまで見てきたように、アレスダイナミックTOPにはこれまでの外壁用塗料にはなかった機能や多くの利点があります。
ですが、デメリットがないわけではありません。以下では、塗料選びにあたって知っておきたいアレスダイナミックTOPのデメリットについて解説していきます。
初期費用が高め
高性能なだけに、一般的なラジカル塗料に比べるとやや価格が高いというデメリットがあります。「初期費用をできるだけ抑えたい」という方には、あまりおすすめできないでしょう。
ただし、耐用年数は非常に長いため、長期的に見るとほかの塗料よりもお得だと言えます。
実績が少ない
アレスダイナミックTOPは比較的新しい塗料であるため、ラジカル塗料の耐用年数を超えた例がほとんどありません。
耐用年数が高いと評判ではありますが、いまだ実績が少ないことも知っておく必要があります。
白や薄い色でなければ性能を発揮しにくい
ラジカル因子は塗料を劣化させる要因のひとつです。
アレスダイナミックTOPはラジカル因子の発生を抑える機能がありますが、色によっては十分にその機能を果たすことができません。
ラジカル因子の発生源であるチタンが含まれやすい薄い色や白でなければラジカル制御ができず、耐用年数が延びににくくなってしまいます。
ツヤなしでは雨の日に塗装できない
アレスダイナミックTOPにはツヤありとツヤなしの2種類がありますが、雨天時に塗装が可能なのはツヤありのみです。
ツヤなしは、仕様によって雨の日に塗装ができないことに注意が必要でしょう。
- ほかの塗料と比べると初期費用が高い
- まだ実績数が少ない
- 薄い色でなければ耐用年数が延びにくい
- ツヤなしは雨天時の塗装が不可
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