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ピンホールについて2

どうもリートライフの佐藤です

前回に続いてピンホールについて解説していきます

 

ピンホールが発生する原因

 

ピンホールが発生する原因としては、施工不良が多くの割合を占めています。

一般的に考えられる要因は以下の通りです。

  • 塗料の希釈を誤った
  • 厚く塗りすぎた
  • 下地の温度が高すぎた
  • 下地が完全に乾燥する前に重ね塗りをした
  • 下地に穴が空いていた
  • 下地から空気や水が漏れていた
  • 塗料に異物が混入していた
  • 塗装道具の使い方が雑だった

 

希釈の割合を誤った

 

希釈の割合を誤ってしまうことも、ピンホール発生の原因の1つです。

外壁塗装の際には、塗料を「希釈」する必要があります。「希釈」とは、シンナーや水などで薄めて塗料の濃度を下げることをいいます。

塗料に対し定められた希釈の割合を間違えると、塗料が乾燥不良を起こしピンホールの原因となります

 

1度で厚く塗りすぎた

 

塗料を厚塗りしている様子

 

1度で厚く塗りすぎるのも、ピンホール発生の原因になります。

塗料を1度に厚塗りすると、表面だけが乾燥しても内部はなかなか乾きません。完全に乾燥していない部分は穴が開きやすくなるため、ピンホールの原因になるのです。

施行業者によって、薄く塗り重ねて適度な厚みになるよう調整が行われれば、ピンホールの発生を避けることが可能となります。

 

下地の温度が高すぎた

 

下地の温度が高すぎることも、ピンホールの原因とされています。

下地の温度が高いと、表面に気泡が生じてピンホールができやすくなります。そのため夏の暑い日などは、塗装工事に不適切だといえるでしょう。

また、気温が低すぎても塗料が乾燥しにくくなります。気温が5℃以下になる真冬日も塗装には向いていません。使用する塗料に適した気温で塗装をしましょう。

 

塗料が乾燥する前に重ね塗りをした

 

塗料を重ね塗りしている様子

塗料が乾燥する前に重ね塗りをしてしまうことも、厚塗りと同様に危険です。

外壁塗装をする際には、下塗りや中塗りといった重ね塗りをすることがあります。

しかし、下に塗った塗料が乾燥する前に仕上げの塗料を重ね塗りすると、乾燥不良を起こしてピンホールができることも。

二度塗り・三度塗りをした場合は十分に乾燥させる時間を取り、完全に乾燥させることが大切なのです。

 

下地に穴が空いている

 

穴が開いている下地
下地に穴があいていたケースもピンホール発生の原因として挙げられます。

既存の穴の上から塗料を塗ると、後にその穴から空気が抜けてピンホールが発生します。

施行中に下地の穴を見つけた場合は、穴を埋めてから塗料を塗ればピンホールを避けることが可能です。

 

下地から空気や水が漏れてくる

 

下地から空気が水が漏れてくる場合も、ピンホールができやすくなります。

下地から空気が漏れれば気泡が発生しますし、水が漏れてくれば塗料をしっかり乾かすことができませんね。

このように、下地そのものがピンホールの原因となるケースもあるのです。

 

塗料に異物が混入した

 

塗料のイメージ

塗料に異物が混入したまま塗装をするのも、ピンホールの原因の1つです。

塗装直後は外壁にくっついたままでも、時が経って異物が取れた時にピンホールが発生してしまいます。

外壁の表面にゴミやホコリ、水分、油分などがついている場合は、きちんと清掃してから塗装を行いましょう。また、塗料自体に異物が混入しないように、管理には注意が必要です。

 

塗装道具の使い方が雑だった

 

塗装道具の使い方が雑なことも、ピンホール発生の原因になります。

ローラーや刷毛などの道具を適切に使用していない場合にも、空気が混入してピンホールが発生します。また、道具に問題がなくても、極端に塗る速度が早かったり、塗り方が粗雑な場合もピンホールが発生します。

外壁の塗装には塗料に合った道具を使用し、適切な塗り方をすることもピンホールの発生を抑えるためには重要なのです。

 

 

ピンホールが発生した時の対処法

 

ピンホールが発生した時の対処法も知っておくと、直ぐに対処でき、大事になる前に解決することができます。

特にピンホールの穴が無数にあいていたり、広範囲に渡って穴が点在する場合は、早めの対処が重要です。ピンホールが発生した場合の対処法、補修方法についてご紹介します。

 

ピンホールが多発している場合には補修が必要

 

ピンホールが多発している場合、早めの補修が大切です。補修内容としては、再塗装が必要です。

すでにお伝えした通り、ピンホールがたくさん外壁に発生した場合は、塗装が劣化しやすくなります。

放置してしまうと、本来のメンテナンス時期より早く補修が必要となりますので、できるだけ早い対処が必須です。

 

まずは施工した塗装業者に問い合わせる

 

外壁の状態を調査している業者

まずは、ピンホールを見つけたらすぐに施行した業者にピンホールが発生していることを伝えましょう。

基本的にピンホールとは、経年劣化で起こる症状ではありません。業者による施工不良である場合がほとんどなので、無償で補修してもらえることも

時間が経ってしまうと、補償の対象から外れてしまうこともあります。ですので早期発見が大切になります。

ピンホールは小さい穴ですが、目視でも確認が可能です。そのため、施工終了直後にお客様ご自身でチェックしておくことをおすすめします。

 

再塗装による補修を行う

 

ピンホールの補修方法は、主に再塗装です。ですがそのまま塗り重ねても、またピンホールが起こってしまうだけ。

そこで、再塗装の際には、一般的にペーパーで外壁表面をならしたり、下地で埋めて表面を整えてから再塗装します。

下地や塗料に原因がある場合、ピンホールの上から塗装するだけでは適切な処置とは言えません。

すでにあるピンホールの処理をしなければ、そこに空気が溜まって新たなピンホールの発生原因となります。ピンホールの原因をきちんと把握した上での適切な処置が肝心です。

 

DIYでの補修は要注意!

 

DIYのイメージ

DIYでの補修をしたい方もいらっしゃるでしょう。ピンホールは一見小さな穴なので、DIYで穴を埋めれば簡単に補修できそうに見えますね。

しかし、ご自身で対処しようとするのは、おすすめできません。外壁塗装には塗膜を研磨したり下地を埋めたりと、専門的な技術が必要だからです。

専門知識のない人がピンホールの上から重ね塗りしただけでは、根本的な問題は解決しません。補修したつもりのピンホールが再発したり、別の場所にピンホールが発生する原因になることも。

自分で行うとかえって劣化を大きくしてしまうこともあるので、確実な補修を求めるのであれば、施工業者に連絡して対応してもらうようにしましょう。

 

ピンホールの発生を防ぐには?

 

ピンホールの発生を防ぐためには、どのようにすればいいのでしょうか。

ピンホールは、とても小さな傷です。しかし、ピンホールの発生によってお住いの外観を損なったり、塗装にダメージを与えたりと、影響は意外と大きいもの。

ですから、ピンホールを発生させないことが重要です。ここでは、発生させないための対策や、予防方法についてまとめてみました。

 

  • 優良な施工業者を選ぶ
  • 塗装をする際の気温、気候に気を付ける
  • 外壁や屋根からの水漏れがないかを確認する
  • 塗装工事後に外壁や屋根をチェックする

 

優良な施工業者を選ぶ

 

お住いを新築したりリフォームすることは、そう頻繁にあるわけではありません。大切なお住いを任せるのですから、誰でも優良な施工業者に依頼したいと思うものです。

適切な工事を行う業者を選ぶだけで、施工工事や建物に関する多くのトラブルを避けることができます。ピンホールの発生を防ぐためには、優良な施工業者を選ぶようにしましょう。

優良業者の選ぶためには、1つの業者にこだわるのではなく、相見積もりをすることが大切なポイントです。その上で、価格が安すぎたり、高すぎたりする業者は怪しいので、避けるようにしましょう。

 

塗装をする際の気温、天候に気を付ける

 

塗装をする際の気温、気候に気を付けることでピンホールが発生しにくくなります。

まず35℃以上の日は塗装を避けましょう。気温が高いと乾燥不良が起こりやすく、ピンホールの原因になります。屋根塗装の場合は30℃がボーダーラインです。

また、雨の多い時期にも乾燥不良を起こしてしまいやすいので、ピンホール発生のリスクが上がります。梅雨時でも晴れている日は塗装可能ですが、雨の日は中断することが必要です。気温や天候にきちんと注意してくれる優良業者を選びましょう。

 

塗装前に外壁や屋根から水漏れしていないか確認する

 

塗装前に外壁や屋根から空気や水分が漏れている場合は、高い確率でピンホールができます。

そもそも外壁材や屋根材から水漏れしている状態は、建物に問題があると考えて間違いないでしょう。まずはその原因を探し、問題を解決してから塗装を始めるのが適正な手順です。

外壁や屋根から空気漏れや水漏れしていたら、まず先に補修を行ってから塗装する必要があるので、忘れないようにしましょう。

 

塗装工事後に外壁や屋根をチェックする

 

塗装工事後に外壁や屋根をチェックするのも大切です。施工終了直後にチェックしておくことをおすすめします。

ピンホールの発生に、経年劣化はほとんど関係ないので、塗装が完了した時点でピンホールの有無を確認することができるのです。

ピンホールは細かい穴ではあります目視でチェックすることが可能です。工事後に確認し、ピンホールが見つかったら早めに業者に伝えましょう。

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