防音室について2
どうもリートライフの佐藤です。
防音室の「換気」について
防音工事が無事に終わり、防音室で様々な趣味を楽しむためには「換気」にも注意を払いましょう。
防音ということは、密閉性の高い部屋ということですので、普通の部屋に比べて外気が室内に流入しにくくなっています。
防音室を利用する際に酸欠状態にならないため、結露の発生防止のため、そして最近は新型コロナウイルス対策を行う上でも、こまめに換気することは非常に重要です。
そこで、防音室の換気対策についてもチェックしておきましょう。
「1〜2時間おきに5〜10分の換気」が理想
防音室に限った話ではありませんが、室内の空気を入れ替えて新鮮な空気にしておくためには、部屋の換気は1〜2時間に1回のペースで、5〜10分程度の時間(できれば1時間毎に5分)を目安に行うのが望ましいとされています。
空気を入れ替える際には、2ヶ所の開口部(窓やドア)を開けて「空気の通り道」を作ると効率的です。
防音工事の際に、可能であれば複数の窓が「対角線上」になるよう設計しましょう。
窓が1ヶ所しかない場合は「向かい合わせとなる位置にあるドアを開ける」「サーキュレーターや扇風機で、室内の空気を窓の外に流す」などの工夫をするとよいですね。
花粉が気になる場合は、早朝にレースカーテン越しに換気を
「窓を開けると、花粉が入ってきてしまうのが心配」という方もいらっしゃいますよね。
花粉が気になる時期に限っては、早朝に換気を行うことをおすすめします。
花粉の量は気温が高いと多くなるため、昼〜夕方に窓を開けることを控えましょう。
深夜帯も花粉の量は比較的少ないですが、防犯面で不安が出てくるため、早朝が理想的です。
窓を開ける際の幅は10cmくらいにし、レースカーテン越しに換気すると、花粉の流入を1/4程度に減らせます。
高機能換気扇『ロスナイ(三菱)』などの設置もおすすめ
「頻繁に窓を開けられない」「計画的な換気が難しい」といった理由で、防音室に換気扇を設置するご予定であれば、三菱電機の高機能換気扇『ロスナイ』などを導入するのもよいでしょう。
『ロスナイ』は「排気用」「給気用」と、2つのファンを搭載した換気扇です。
排気口と給気口を別々に設置する必要がないため、1台で「防音室内の汚れた空気の排出」と「外の空気の取り入れ」を同時に実施可能。
フィルターを利用して、外気中のホコリ・花粉などを取り除きつつ給気してくれる点も、同製品の魅力です。
優れた防音・遮音性を有する構造でもあることから、オーディオルームやピアノ練習室といった部屋に施工した例が多く見られます。
【『ロスナイ』の設置工事費用】
高機能換気扇『ロスナイ』を取り付ける工事にかかる費用は、約2〜7.5万円が目安です。
ただし、型の種類や、施工箇所・部屋の広さなどにより料金が変動するため、一概には言えません。
具体的な設置費用が気になる方は、業者に見積もりを取り、確認してみてくださいね。
防音室リフォームの施工事例
最後に、当サービス『リショップナビ』の加盟業者が手がけた、施工事例をご紹介します。
防音室へとリフォームされた部屋には、見えない部分に様々な工夫が施されていますよ。
ピアノを練習できる防音室
住宅の種類 | 一戸建て |
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築年数 | 7年 |
工事期間 | 7日 |
ピアノの練習用にリフォームした防音室。
壁・天井・床に防音ゴム付きの建材を使用しました。壁の仕上げに吸音クロスを用い、ピアノの重さを考慮して床下補強も行っています。
また、ドアや換気扇も防音仕様に施工し、窓は二重窓に変更しました。
リフォーム費用は、総額97万円です。
音楽を楽しめる防音室を造作リフォーム
住宅の種類 | 一戸建て |
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築年数 | 3年 |
工事期間 | 7日 |
こちらは洋室のクローゼットをリフォームした防音室です。
床には遮音マットと防音フロア、壁と天井には遮音シートと防音パネルを使用しています。
ご主人が趣味の音楽を楽しめるスペースになりました。
防音・遮音・吸音に配慮した、プロ仕様の防音ルームを増築
住宅の種類 | 一戸建て |
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築年数 | 3年 |
工事期間 | 50日 |
「楽器の演奏に集中したいため、防音ルームを増築してほしい」というご相談を受け、プロ仕様の防音室を施工しました。
壁・天井には「石膏ボード」「吸音ウール」などを積み重ねた防音材を使用し、防音扉の設置で遮音性の高さを実現。
広範囲の増築工事も行ったため、リフォーム総額は900万円、工事期間は約1ヶ月半を要しましたが、演奏に専念できる納得の空間に仕上がったのではないでしょうか。
防音設備の整った空間
住宅の種類 | 一戸建て |
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築年数 | 25年 |
工事期間 | – |
大好きな音楽を大きなスピーカーで聞けるよう、防音仕様のお部屋にリフォーム。
プレーヤーや趣味のコレクションなどをしまうための収納スペースも多めに設けました。音楽が好きな方にはたまらないプライベート空間です。
また、道路に面したスペースにも、防音仕様の仕事部屋を増設。
光が差し込む明るい空間に楽器を並べて、音楽に囲まれながら仕事ができる場所になりました。
防音工事まとめ
コロナ時代・酷暑時代の到来により、おうちで楽しめる趣味を始めたり、今まで外出して楽しんでいたカラオケや楽器演奏などを家で楽しみたいと考える人が多くなっています。
しかし、防音工事の経験のある人は多くありません。
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