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防音室について

どうもリートライフの佐藤です!

 

今回は防音室について解説していきます。

 

防音室のリフォーム費用・見積もり相場

 

白を基調とした防音部屋
 

防音工事をすると決めたらゼッタイに失敗したくない。
その思いは皆さん同じです。
失敗しない防音工事を実現するためには、まずは大体の相場価格を知っておきましょう。

防音室をリフォーム工事で作る場合、1室あたりの工事費用はおおむね下記の通りです。
基本的に、施工範囲が広いほど高額になります。
また、「日中のみ利用するか」「夜間も使える仕様にするか」によってもコストが変わってきます。

 

防音室の種類 リフォーム費用(1部屋)
オーディオルーム/ホームシアター 150〜300万円
ピアノの練習用 97~400万円
ドラムの練習用 200〜550万円
組み立て式 防音ユニット/ボックス 45〜300万円

 

防音工事では、「鉄筋コンクリート(RC)」や「鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)」の建物と比べると「木造」や「鉄骨(S造)」の住宅のほうが50万円程度、高くなる傾向があります。

 

防音リフォームの注意点

 

きちんとした防音効果のある部屋を作るためには、事前の確認や業者選びなども重要です。
見積もりを依頼する前に、まず注意したい点についてご紹介しましょう。

マンションの防音工事は管理規約の確認を

 

規約の書類
 

防音工事に限らず、マンションをリフォームする場合は、まず管理規約を確認することが大前提です。
窓などの共用部はリフォームできないことが多く、思うような工事を行えない可能性もあります。

ただ、内窓(二重窓)を設置する工事は許可がおりる例も多いので、リフォーム業者と一緒に規約をチェックした上で、しっかり防音工事プランを練りましょう。

 

防音工事では失敗例が多い?

 
 

防音工事では、予想より防音性が低い仕上がりになってしまうケースが珍しくありません。
ついに完成!とさっそく使ってみると、家族や近隣から「音が漏れている」と指摘され、防音性の低さにがっかり、というパターンです。

これは特に、防音ルームの施工経験が少ない業者による工事で多く見られるケースです。
結局、業者を変えて追加工事という事態になってしまうこともあるため、防音工事の経験を多く持つ業者に依頼することがまずは大切です。

業者によっては、完工後の防音室が遮音性能の基準を満たしていない場合に適用される「遮音性能保証」を用意しているところもあります。

失敗しない防音工事をするためには、まず防音工事を請け負っている施工会社を数社探し、各社に見積もりを依頼します。
その際に、防音工事について納得のいく説明をしっかりしてくれたり、万が一の事態に備えたサポート体制の充実した業者に任せると安心でしょう。

 

防音工事で重要となるのは壁・床・窓

 

防音ドアのある部屋
 

防音室は、防音効果のある建材で部屋全体を囲うようなイメージで作ります。

壁、床には防音性能のある建材を入れ、窓は「防音ガラス」に交換するか「内窓(二重窓)」を取り付けることで、音を遮断します。
ドアからの音漏れを防ぐためには、隙間を密閉できる「防音ドア」を使用します。

 

「防音」「遮音」「吸音」の違い

 

防音の仕組みを理解するには、まず「防音」「遮音」「吸音」というそれぞれの意味を知ることが肝心です。
これらの言葉の違いが明確になれば、防音工事のポイントも分かるようになります。

 

ホームシアターのある部屋
 

防音とは

 

「防音」とは、室内からの音漏れや外からの騒音などを防いだり、音の残響を減らしたりすることなどを総合して指す言葉です。
防音するための具体的な対策が「遮音」「吸音」になります。

遮音とは

 

「遮音」は文字通り、音を遮断することを指します。
室内の大きな音が外に漏れないようにしたり、外の騒音が室内に入らないようにしたり、といった効果を発揮します。
防音室を作る際に最も大きな役割を果たすのが「遮音性能」です。

吸音とは

 

防音室
 

「吸音」は音を吸収して反響させない働きを指す言葉です。
音楽室やスタジオなどの壁に使用されている穴の開いたパネルは、ご存知の方も多いはずですよね。

このような吸音材は、音を吸収して外へ漏れるのを防ぐのと同時に、音の反響を抑える効果もあります。
防音効果があるだけでなく、音質をクリアにする働きもあるのです。

 

防音工事のポイント=「遮音・吸音・残響」などの対策

 

防音工事の際、業者によっては「遮音性能保証」を用意しているところもあると先述しましたが、その際に知識として入れておきたいのが音の大きさを表す単位。
防音室を作る際に測定する『D値』『L値』について簡単にご説明します。

デジタル騒音計による測定
 

遮音性能を表す「D値/Dr値」「L値」とは

 

遮音性能を調べる際は、主に「D値/Dr値」と「L値」を測定します。

 

【D値/Dr値】

「D値」あるいは「Dr値」と呼ばれるのは、空気中を伝わる音がどれだけ遮音されているかを表す数値です。

例えば、防音室にあるスピーカーから100dB(デシベル)の音量を発したときに、防音室の隣でその音が50dBの音量で聞こえる場合、防音室と隣室の間にある壁の「遮音等級」は、単純計算をすると

100 − 50 =「D-50」ということになります。

等級の数値が大きいほど、遮音性能に優れている証拠になります。
ちなみに「D値」は日本建築学会で使用されており、「Dr値」は現在JISで使用されている名称で、どちらも同じ意味を持ちます。

 

【L値(LL、LH)】

 

飛び跳ねる子ども
 

「L値」は床に衝撃が伝わった時に生じる音を表す数値です。

主に集合住宅(マンションなど)の、床の遮音性能を調べる際に測定される値で、軽い物を落とした時などに生じる「軽量衝撃音(LL)」と、人が走り回った時などに生じる「重量衝撃音(LH)」の2種類に分けられます。

等級の数値が小さいほど、遮音性能に優れている(下階に音が伝わりにくい)ことになります。

 

騒音を表す「N値/NC値」も把握しておくと便利

 

大通り沿いの住宅街
 

防音室の遮音性能をどれくらい高めるか判断する際には、「N値」あるいは「NC値」と呼ばれる数値も参考になります。
「N値/NC値」は室内騒音の大きさを表す値で、数値が小さいほど室内が静かだということになります。

例えば、家の周辺に線路や大きな道路などが通っている環境では、日常的に「N値/NC値」が大きな値を示すことが多いため、防音工事をする際に「室内の遮音性能」をそれほど高める必要はないかもしれません。
「N値/NC値」を参考にすることで、本当に必要なレベルの防音工事を行うことができるわけですね。

 

防音室で楽器演奏・音楽鑑賞をするなら「残響」も考慮する

 

黒いピアノ
 

防音室で楽器演奏や音楽鑑賞をする予定なら、音の響き方にも着目するとよいでしょう。

音は壁や天井などに反射して、しばらくの間その響きが残ります。
これが「残響」と呼ばれるものなのですが、防音室の吸音性が高すぎると音が吸収されて残響がなくなり、音質の良さが半減してしまいます。

どの程度の残響時間が妥当なのかは、楽器の種類や個人の好みなどによって微妙に違いますので、できれば防音工事の専門知識がある業者と一緒に確認しながら決めることが理想的です。

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