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住宅の床が軋んでしまう原因とは?②

床が軋む原因その二放置してはいけない軋み


危険なイメージ

 

次に、床が軋むのを放置してはいけないケースを見ていきましょう。

多くの原因が考えられますが、原因の一つはそもそもの施工や建材自体に問題がある場合です。この場合は放置してしまうと住まいの建物自体に大きな問題が発生してしまうこともあります。原因と状況によってはリフォームを検討した方が良いでしょう。

 

一つずつ原因をご説明していきます。まず考えなければいけない原因は、施工や建材自体の問題など、そもそも家を建てた時に原因があった場合です。床板を支える根太の強度が足りなかったり、実は根太の高さやピッチがバラバラで床板がきちんと根太に支えられていなかったり、あるいは大引と呼ばれる根太を支える部材の数や強度が不足していたりする場合には、床が軋む大きな原因となります。同じように、床束と呼ばれる、大引を支える建材の数が不足している場合もゼロではありません。

 

このように構造自体が原因となっている床の軋みを放置していると、その上を人が歩くことにより床全体が徐々に傾いてきます。建材同士の間にも隙間ができるため、放置してしまうと床の軋みがどんどんひどくなっていきます。このような原因で床が軋む場合には、修理をせずにいると思わぬ事故に繋がりかねません。

 

ご家庭で対処することは難しいため、早急にリフォームを検討した方が良いと言えるでしょう。また、もう一つの原因としては施工方法に問題があることが考えられます。「釘鳴り」と呼ばれる、床材を固定している釘が床下の部分と擦れて床が軋むというケースがその一つです。また根太と床材を接着剤で直接貼り合わせている場合には、接着不良というケースも考えられます。施工不良は構造の不備と違い、一概にリフォームが必要とは言えません。

 

隠し釘という、細くて目立たない釘を床に打つことで軋みを抑えられる場合もあります。隠し釘は釘打ちをした後に頭の部分が取れるため、釘を目立たせずにご家庭でリフォームすることが可能です。隠し釘はホームセンターで購入できます。またもう一つの原因として、経年劣化が原因で床が軋むということも考えられます。木痩せと言って時間が経つことで木材が劣化している場合や、あるいは住まいの土台が傷んできたために床が浮いてきたという場合です。先にお伝えしたような木材の湿気を放置した結果、床が膨張したり収縮したりして隙間ができ、元に戻らなくなったということもあり得ます。こういった場合には市販の補修材を使って隙間を補修すれば、床が軋むのを軽減できることもあります。

 

床が軋む原因は特定しにくい


床が軋む原因はたくさんありますが、放置していいケースと放置してはいけないケースがあります。問題は、ご家庭ではその原因が特定しにくいということです。また、個別の原因について根本的な対策をしなければ、床が軋むのは改善されません。

 

市販の補修材を使った補修は、あくまで床表面の軋みに対しての対策です。また隠し釘を打つ場合も、軋む場所をはっきり特定するのが難しいという悩みがあります。床が軋む原因としては、ほかにもシロアリの被害などが考えられます。特に台所や洗面所など水周りの床下は湿気が溜まりやすく、シロアリの被害が発生しやすい場所です。

 

シロアリが原因で床が軋む場合には床下の木材が荒らされてしまうため、床を踏み抜いてしまったり、ひどい時には住宅の崩壊に繋がったりしてしまう場合もあります。シロアリ被害や、また経年劣化による大きな破損がある場合というのはご家庭で特定もしにくく、特定できたからといって根本的な対策ができるものでもありません。床のリフォームは知識や経験、技術なしにどなたでも簡単にできるものではありません。また、放置することで床板が抜けてしまったり、構造自体に原因がある場合には住まい自体がダメになってしまうことも考えられます。

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