ブログ一覧


珪藻土とは??『1』

 

今回は「珪藻土」についてご紹介していきます!

 

1・珪藻土とは?


珪藻土は、珪藻(けいそう)という植物性プランクトンの化石です。骨格(殻)に無数の目に見えない細かい穴(細孔)が空いており、調湿性能や断熱性能といった特徴のある素材です!

 

バスマットやコースターとして人気となりましたが、内装の塗り壁材として使用されるようになったのは、30年ほど前と比較的新しい素材です。

珪藻土塗り壁「はいから小町」

珪藻土塗り壁「はいから小町」の施工写真

 

 

2・珪藻土の種類・特徴


珪藻土というと、バスマットやコースターが有名になりましたが、この珪藻土という文字の読み方ご存じですか? 「けいそうど」と読みます。では、珪藻土とは、いったいどんなもので、どんな種類があるのでしょうか?

 

珪藻土の材料は、珪藻(けいそう)という藻(も)類の化石です。昔、海とか湖だった場所に堆積した珪藻の死骸が化石となり、地上に隆起した地層の土です。

 

珪藻土が初めて登場するのは今から2000年ほど前に、ギリシャで軽くて水に浮く建築材料として使用されたことだそうです。歴史を紐解くと火に強い特性を生かし、耐火レンガに使われたり、遺跡から珪藻土の釜が見つかったりと古くから重宝されていたようです。

 

・珪藻土と珪藻頁岩

珪藻土は、珪藻と呼ばれる植物性プランクトン(藻)の化石ですが、骨格に多孔質(たこうしつ)と呼ばれる無数の細かい穴(細孔)を持っています。それは、化石になったあとも維持されます。その細かい穴の総面積は、わずか1gの珪藻土の表面積が、250㎡(テニスコート半面の大きさ)にも相当します。

 

珪藻土と珪藻頁岩は、同じ珪藻から出来ているという意味においては似たようなものです。しかし、珪藻土は、「土(つち)」と付くように、フワッと軽いものに対して、珪藻頁岩は、「岩(いわ)」ですので、組成が違います。

 

・焼成珪藻土と未焼成珪藻土

珪藻土は、珪藻の化石ですが、海底や湖底にたまるのは、珪藻だけではありません。枯れ葉や、魚、動物等の死骸やゴミなども、珪藻と一緒に堆積し、やがて地層になります

 

地中から掘り起こしただけの珪藻土は、目詰まりしており、不純物も含まれていますから、食品加工や、食品の原料として使うことが出来ません。

 

そこで、1,000度ほどの高温で、焼成します。つまり火で焼く訳ですね!
そうして不純物を取り除き、珪藻土の目詰まりを解消した上で、各種用途に使う訳です。

焼成した珪藻土は、白色珪藻土(はくしょくけいそうど)と呼ばれ、食品や医薬品の加工に使われることが多い高性能珪藻土となり、内装用の塗り壁材の原料としても使われます!

珪藻土の骨格は多孔質(細孔が沢山)

焼成した珪藻土の顕微鏡写真

 

3・珪藻土のメリット・デメリット


珪藻土を検討される方は、珪藻土のメリットに注目しますが、メリットデメリットの両方を考えておかないと、あとから後悔するかも知れません。では、どんな点がデメリットなのでしょうか?

 

まずは、一番言われるデメリットは、ひび割れるとかメンテナンスが大変といったことです。またカビが生えるとか、ボロボロするとか、発がん性があるといったことをデメリットとして上げる場合もあります。しかし、そうしたデメリットとは、本当のことなのでしょうか?

 

・珪藻土とカビの関係

珪藻土は調湿性能が高いから、カビ対策とか結露対策に効果があると言われますが、これにはある一定の条件が必要になります。

 

まず、採用する珪藻土製品によっては、調湿性能が十分ではなく、過度な期待をするとカビが発生して悩まされるということです。また珪藻土の調湿性能にも限界があるので、お部屋の一部分を珪藻土にしたからといって、カビが生えなくなるとか、カビ対策が万全になる訳ではないということです。

 

また、珪藻土に抗菌性を期待することは出来ません。一部に、光触媒の機能で抗菌性があるとうたった商品もありますが、光触媒は、珪藻土表面に浮いていないとならないので、期待できないというのが、正直なところです。

 

・珪藻土のアスベスト問題と危険性

ニトリが販売した珪藻土バスマットにアスベストが入っていたというニュースが流れ、製品の回収騒ぎがありました。確かに、アスベストは危険ですし、今時、わざとアスベストを使って珪藻土製品を製造するメーカーもない筈です。

 

ひと昔前なら、意図的にアスベストを加えた製品を製造していた時期もありますが、今は禁止されているので、事故で混入する以外は、危険性はないと理解して良いと思います。

 

プライバシーポリシー  /  特定商取引に基づく表記      Copyright (C) 2021 株式会社リートライフ. All rights Reserved.