パラペットって一体なに?パラペットの役割や防水工事についてご紹介 その2
今回も前回引き続きパラペットについて解説していきます!
パラペットはメンテナンスが必要?
パラペットにはどのようなメンテナンスが必要になるのでしょうか。
ここでは、パラペットの機能を保つために必要なメンテナンスについてお伝えしていきます。
定期的に状態チェック
パラペットはこまめに点検をしていないと、錆などが発生しやすくなるという特徴があります。
そのため、数年に1度はチェックをして、金具部分に錆が発生していないか、雨樋に落ち葉などが詰まっていないかなどを点検する必要があります。
なお、金具部分に錆が発生すると、そこから建材内部に浸水して劣化が早まり危険です。
そのほか雨樋に落ち葉などのゴミが詰まると排水がうまくできず、屋上からの雨漏りにつながります。
内樋の掃除
パラペットを設置した屋根は、屋上に降った雨を数か所に集めて地上に流す構造です。雨が集められる場所を内樋といいます。
この内樋にはゴミが詰まりやすいという特徴があるため、定期的に落ち葉やゴミを掃除する必要があります。もしも内樋にゴミなどが詰まって排水できなくなると、そこから雨漏りなどが起こってくるので注意が必要です。
- パラペットの接合部分や雨樋は劣化しやすいので定期的に点検が必要
- 雨を流す内樋は落ち葉などで詰まりやすいのでこまめに清掃が必要
劣化したパラペットの防水工事と費用
もしもパラペットが劣化した場合は、どのような工事が必要になってくるのでしょうか。
ここでは、パラペットが劣化した場合の工事や、その費用についてお伝えしていきます。
つなぎ目・笠木の亀裂
パラペットの外壁とのつなぎ目、笠木の部分は劣化しやすい場所です。これらの場所が劣化すると、外壁や建物内部に雨漏りしやすくなるので補修が必要になります。
コーキングが劣化している場合は、コーキングも交換です。コーキングは1メートルあたり1,000円程度、部品交換については1メートルあたり5,000円~10,000円程度となっています。
笠木部分やつなぎ目は劣化しやすい場所でもあるので、定期的に業者に点検を依頼しておいた方が確実に劣化を防ぐことが可能です。
内樋の劣化
内樋は屋上に降った雨水が集中する場所なので、劣化しやすい場所です。内樋のメンテナンスはこまめな清掃が基本ですが、錆などが発生している場合は補修が必要になります。
清掃を業者に依頼する場合は、1万円~10万円程度、補修する場合は1か所あたり5,000円~3万円程度です。内樋はゴミがたまり詰まりやすい場所なので、こまめに清掃しておいた方がメンテナンスの頻度を少なくできます。
内樋の奥の方にゴミが詰まった場合は、自分で清掃するのが難しいので業者に依頼した方がスムーズでしょう。部品が破損した場合は、その部分から漏水する危険があるのでなるべく早めに補修作業をしてください。
防水シートの破損
パラペットには防水シートも設置してあり、屋根からの雨漏りを防止しています。
この防水シートにも耐用年数があるので、劣化症状が進んだ場合や耐用年数を経過した場合は、交換が必要です。
防水シートの交換は、1平方メートルあたり1,000円から3,000円程度必要になります。防水シートの交換はDIYでは難しいので、業者に依頼した方が確実です。
耐用年数を迎えていなくても、環境や状況によっては防水シートが破損して雨漏りを起こすことがあります。
雨漏りが起こった場合は、耐用年数を待たず業者に補修を依頼してください。
必要な工事 | 費用 | |
つなぎ目・笠木の部分の劣化 | コーキングや部品の交換 | コーキングは1平方メートルあたり1,000円程度
部品の交換は1メートルあたり5,000円~10,000円程度 |
内樋の劣化 | 内樋の清掃
部品の補修 |
清掃は1万円~10万円程度
補修は1か所あたり5,000円~3万円程度 |
防水シートの破損 | 防水シートの交換 | 1平方メートルあたり1,000円から3,000円程度 |
パラペットは勾配が少ない屋根には必須の場所
パラペットは屋上が平な建物には必ず設置してある部位です。パラペットがないと、外壁に雨水がそのまま流れて外壁の劣化を早めてしまいます。
また、屋根からの落下防止にも役立っている部位です。デザイン的にもパラペットがあった方が見栄えが良く、屋上を活用する建物では必須と言っても良いでしょう。
パラペットにも様々なデザインや、高低があるので建物に合ったタイプのパラペットを設置してみてくださいね!
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