外壁にコケ!?その原因は??
今回は外壁に生えてしまうコケについて解説していきます!
1・なぜ外壁にコケが生えるの??
家の外壁にコケが生えるのには、いくつか原因が考えられます。以下の項目に該当するものが多ければ多いほど、コケが生えやすいということになります。
●環境
環境によっても、コケの生えやすさというのは決まります。
●風通しが悪い
家の構造によっては、風通しの悪い場所ができることもあるでしょう。風がなければ湿度が上がり、それによりさらに湿度がたまりやすくなるという悪循環に陥ります。
風が通らないために常に湿度が高い状態が続くことでコケの温床となり、繁殖の原因となるのです。
風通しを遮っているものがあれば、それを移動させるだけでもコケが生えにくくなります。
●自然が多い
コケの胞子は都会よりも自然に近い環境で多く飛んでいます。森や山に生えている木々から風で飛ばされてきた胞子が外壁に付着し、コケの原因となるのです。
木だけでなく、水気の多い河川敷や公園、池・田畑・用水路がある立地でも、都会と比べるとコケが生えやすい傾向があります。
●結露が発生しやすい環境
近年の住宅は冬の寒さに備え、壁内部に室内の温度を保つための断熱材を張っている場合がほとんどです。そして室内では暖房を使用しますから、家の外と室内の温度差が大きくなります。
冬は室内は暖かくても外壁材は冷えているので、外壁の内側は冷え、結露ができます。
外壁の表面に結露が発生すれば湿っぽくなりますから、コケが発生しやすくなります。
●季節
コケは植物として分類されます。コケが落ちたり風で飛ばされて外壁に付着すると、新たな芽を出し繁殖していきます。
コケの発生が活発になる時期は、タマゴケ・ヒョウタンゴケが発生する春〜夏と、コスギゴケが発生する秋〜春にかけての2回あります。
●外壁材
外壁デザインの中には表面に凸凹があるおしゃれなものもありますが、柄のある外壁材は実はコケが付着しやすい場所でもあるのです。
外壁の凸凹によっては太陽光が当たり具合が変わったり、雨水がたまりやすくなってしまいます。水がたまる場所は湿度が高くなるので、コケが生息しやすい場所であるともいえるのです。
●外壁の劣化
コケの発生は湿度が高い場所であるか、外壁材の劣化が原因である場合が多いと考えられています。
外壁の防水機能が正常であれば、コケが発生することはほとんどありません。
しかし、外壁の塗装機能が劣化してしまうと、防水性も衰えてしまうためコケが繁殖しやすくなります。
最後の外壁メンテナンスから何年ぐらい経っているか、また外壁材自体の寿命はすぎていないかを一度チェックしてみましょう。場合によっては外壁の塗装補修が必要です。
2・もしかしてカビ?
コケ以外に、カビが原因で外壁が汚れる場合もあります。この2つは一見似ていますが、全く種類が異なります。
種類 | 蘚苔類(せんたいるい)=コケ | 真菌類(しんきんるい)=カビ |
特徴 | ・コケは植物とされており、主に3種類に分類され(蘚類、苔類、ツノゴケ類)、蘚苔類とはこれらをまとめて呼んだものです。
・蘚苔類は配偶体の形が維管束植物に似て、茎の形をした部分と葉の形をした部分とが明確に分かれています。 |
・コケとは異なり、カビは植物ではありません。細かくは、原生生物に含まれます。
・菌類のうち、細菌類と変形菌類をのぞいた菌類が真菌類です。 ・栄養が十分にある場所でないと、生息は難しいとされています。 |
湿度 | 系統上は水中に生活する藻類と陸上に生活する維管束植物との中間に位置し、一般的に陰湿な環境を好みます。 | カビが発生するには高い湿度が必要。75~80%以上あることが条件です。 |
生息する場所 | わずかな光でも生息はできますが、完全に日光が当たらない場所には生息できません。 水分も必要なため、乾燥している場所には生えづらいという特徴もあります。 | 蘚苔類は日光を必要としないので、湿っていて日の当たらない場所を好みます。すなわち、日光が当たっている場所かどうかもコケかカビかを判断する材料になります。 |
●コケを放置すると、、、
外壁にすでにコケが付着している場合、放置は禁物です。
この章では、外壁のコケをそのままにしておくとどのような問題に発展するのかをご紹介します。
●コケの増殖をさらに促進してしまう
外壁についたコケを放置していると、外壁の防水性の低下につながります。外壁の防水性が低下すれば、外壁の表面が湿った状態になり、コケの繁殖が今以上に進むでしょう。
わずかだからとコケを放置せず、コケを見つけたら早めの対処が必要です!
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