軒の長さは何㎝を選ぶのがベスト?軒の必要性や役割も詳しく解説します!その2
今回も前回に引き続き軒ついて解説していきたいと思います!
軒の長さに悩む!何cmがベスト?
軒は屋根から出っ張った部分のことですが、そもそも何センチぐらい出ていればベストなのでしょうか。
ここでは、どの程度の軒の長さが適切なのかについてお伝えしていきます。
軒の出とは?
軒の出とは、外壁から出っ張っている部分のことを言いますが、この出っ張った部分はどれぐらいの長さがベストなのかは目的によっても変わってきます。
軒の出が長いほど建物の劣化も食い止められますが、室内が暗くなるなどのデメリットも。
昔の家は軒の出が長い家も多かったですが、近年の住宅ではそれほど長い軒はあまり見かけません。
軒の長さは90㎝がおすすめ
軒をどれぐらいの長さにするかについては、明確な決まりはありません。軒がないという家もあれば、長さが深い軒を持つ家もあります。
軒が長いほど、雨や直射日光などの刺激から外壁や家屋を守ることができます。しかし、日光を遮る面積が大きいので、室内が暗くなりやすいという特徴も。
軒の長さのメリットやデメリットを合わせて考えると、理想とされている軒の長さは90cm程度です。
90cmほど軒の長さがあれば、高度の高い夏の日射を遮ることもできますし、逆に高度が低い冬の日差しが差し込みやすくなります。
夏に涼しく冬に暖かい量の日光が差し込むという、日光の差し込みを上手に調節できるのが90cmの長さと言われています。
- 軒の出とは軒の出っ張っている部分を指す
- 軒が長いと保護できる外壁も多いが室内が暗くなるなどのデメリットも
- 日差しの量の調節などがちょうど良いので、軒の長さは90cm程度がおすすめ
軒はベランダより長い方がいい?その理由とは
軒は家屋のベランダよりも長い方が良いと言われています。
ベランダよりも軒の方が長い方が良い理由についてお伝えしていきます。
雨漏りリスクが下がる
軒がベランダよりも長いことで、ベランダに雨水が直接降り注がずベランダが水浸しにならずに済みます。またベランダは勾配が少ないため水が溜まりやすい構造です。
軒がベランダよりも長ければ、雨水がたまりにくくなるので、そこから雨漏りが起こる可能性を抑えることもできます。
洗濯物が濡れない
ベランダに洗濯ものを干す人は多いでしょう。ベランダよりも軒が長ければ、雨が直接洗濯ものに当たるのをある程度避けることができます。
また、洗濯ものを取り込むときもびしょぬれにならずに済むので、ベランダの上には軒が出ている状態にした方がベランダの使い勝手が良くなります。
外観に高級感が出る
外観的にも、ベランダより軒が長い方が家が豪華に見えやすくなります。
家屋を高級感のある見た目にしたい場合にも、軒は長い方が良いでしょう。
縁側の代わりになる
縁側とは、軒下にある空間のことを言います。縁側がある家屋は少なくなりましたが、軒がベランダの上にあればベランダを縁側のように使うことができます。
ベランダにテーブルやいすを置いて、くつろぎのスペースを作ることも可能です。
軒があることで適度に直射日光を遮ってくれるので、ベランダでゆっくりと日向ぼっこすることもできます。
- 軒が長い方が雨漏りしにくい
- 洗濯ものが濡れにくい
- 住宅の見た目が高級になる
- ベランダの縁側の代わりの空間として使える
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