軒の長さは何㎝を選ぶのがベスト?軒の必要性や役割も詳しく解説します!
今回は軒について解説していきたいと思います!
軒とは屋根の先の出っ張った部分のことを指します。軒はどのような役割を果たしているのでしょう!
木造住宅で知っておくべき「軒」とは?必要性は?
軒は木造住宅に欠かせないものですが、そもそもどのようなものを指すのでしょうか。
ここでは、「軒」とは何かという基本的なことについてお伝えしていきます。
そもそも軒とは
軒とは、一戸建ての住まいの屋根の一部分のことで、家の外壁や窓、扉よりも、突き出ている屋根部分、出っ張りの屋根部分を指します。
切妻屋根や寄棟屋根などの、傾斜がついている屋根の下端、先端部分です。
軒はなぜ必要?
軒はなぜ住宅に必要とされているのでしょうか。軒は、風や雨、直射日光などの外の刺激から外壁を保護する役割があります。
外壁を保護することで家の耐久力をアップすることも可能です。特に雨による劣化が起こりやすい木造住宅には、軒は必須とされています。
適切な軒をつけることで、家の寿命を延ばすことができます。
軒先・軒下・軒天の意味
軒先とは、「軒」の先端の部分のことです。軒下とは出っ張った屋根部分の真下の空間全体を指し、軒天とは「軒」の裏側の部分で、「軒裏」「軒裏天井」とも呼ばれます。
軒天は、軒下から「軒」を見上げたときに天井となるので、「軒天」と言います。
- 軒とは屋根の先端の出っ張っている部分
- 直射日光や風雨から外壁を守る役割を果たす
- 軒先は屋根の先端部分、軒下は軒の下にある空間、軒天とは軒の裏側の部分
軒の主な役割
軒は住宅にとって主にどのような役割を果たしているのでしょうか。
軒の主な役割についてお伝えしていきます。
日差しを調節する
突き出ている部分が日除けの役割を果たします。太陽の高度が高い夏季には、軒が直射日光を遮るため紫外線による外壁の劣化の程度を軽くすることが可能です。
また直射日光が外壁に直接あたるのを避けられるので、外気温の影響を受ける割合が少なくなります。空調の効率を良くしたいときは、屋根に軒を付けた方が良いでしょう。
雨水の吹き込み防止
軒があることで、雨水が直接外壁に当たるのを防ぐことができます。軒が雨水を防がないと、窓やドアから雨水が吹き込みやすくなります。
また窓やドアを雨天時に閉め忘れた場合にも、軒があることで雨が吹き込んでくるのを少量に抑えることが可能です。
また、降水量にもよりますが、軒があることで家の周囲に濡れにくい部分ができます。雨の日にお出かけするときなどは、傘の開閉をするのに便利です。
外壁を保護する
家の外壁は風でホコリがつきやすいのですが、軒があることでホコリをよける効果が期待できます。
雨が直接当たることでも、汚れが外壁全体に広がってしまいますが、軒で雨を止めることで汚れの広がりも防ぎます。
また雨が外壁に直接当たる範囲を狭くして、劣化の進行を遅くすることが可能です。直射日光もある程度防げるので、塗装の色褪せなども防げます。
屋根裏の換気をする
軒天の部分には、屋根裏(屋根下の空間)を換気する役割もあります。換気口を取り付けるか、有孔ボードを一部に使うことで通気することが可能です。
有孔ボードとは「穴の開いたボード」という意味で、ボードに空いた穴から空気が出入りします。
- 部屋に差し込む日差しを調節する
- 雨が当たらないスペースを作る
- 外壁を保護する
- 屋根裏の換気をする
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