木製の浴槽のメリット・デメリットを解説!
今回は木のお風呂について解説していこうと思います!
木製浴槽の種類
使用する木の種類
●檜(桧)
木製の浴槽で最もよく使われるのは、檜(ひのき)です。
檜は木目が均質で狂いが少ないため加工しやすく、水漏れをしてはいけない浴槽に適した素材です。
檜風呂の耐用年数は、7~10年程度となっています。
●槇(高野槇)
関西を中心に人気なのが、槇(まき)を使った木風呂です。
槇風呂は、檜風呂よりも価格が安く、カビが発生しにくく、耐久性が高いというメリットがあります。
槇風呂の耐用年数は、15~20年ほどと、ひのき風呂の倍くらいの耐久性があります。
●椹
椹(さわら)は、檜や槇よりも香りが弱いことが特徴です。
木独特のニオイが嫌いな方に選択されるものですが、最近はあえて木製の浴槽を選ぶ方は、木の香りを楽しみたいという方がほとんどなので、あまり使われることはありません。
浴槽の形
木製の浴槽の形は、大きく分けて「桶風呂」と「箱風呂」の2種類です。
丸い形をしたものが桶風呂で、四角いものが箱風呂です。
箱風呂の方がスペース効率が良いので、最近は箱風呂が主流となっています。
木製浴槽のメリット
まずは、木製浴槽のメリットを紹介します。
●独特の香りを楽しむことができる
木には、プラスチックや金属にはない独特な香りやあたたかみがあります。
これは、量産されたユニットバスでは味わえないことです。
●リラックス効果がある
木材からは、殺菌力やリラックス効果のある揮発性物質を放出するという特徴があります。
この特徴を、「フィトンチッド」といいます。
森林浴でリフレッシュしたことがある方は多いかと思いますが、森林浴でリフレッシュすることができるのも、このフィトンチッドの効果です。
自然の素材ならではの効果ですね。
●和風の家のデザインにマッチする
木製の風呂といえば、旅館というイメージを持つのではないでしょうか。
あなたの家が和を大切にした家であれば、風呂を木製にすれば、より和の雰囲気を強くすることができます。
●経年劣化にも味がある
木製の風呂は、経年劣化して色合いが変わってきても、そのことに味を感じることができます。
今どきのユニットバスが経年劣化して変色しても、古臭さを感じるだけなので、これも自然の素材ならではです。
木製浴槽のデメリット
次に、木製浴槽のデメリットを紹介します。
●価格が高い
木製の浴槽は大量生産されておらず、ユニットバスに比べると、数十万円(50万円以上~)も高くなります。
オーダーメイドのものだと、100万円以上高くなることも珍しくありません。
●掃除が大変
木製の浴槽は、毎日掃除、乾燥をしっかりしないと、すぐにカビが生えてしまいます。
ズボラだと、カビだけでなく、木材が腐食して大きな損傷の原因になってしまいます。
木製の浴槽は、プラスチックや金属の浴槽に比べると、掃除がかなり大変だという覚悟が必要です。
●耐用年数が短い
木製の浴槽は、檜風呂で7年~10年程度、槇風呂で15年~20年程度と、一般的なユニットバスよりも短いです。
耐用年数が短い上に価格が高いので、木製の風呂を自宅に導入するには、金銭的な余裕が必要になってきます。
こういったデメリットがあるので、木製の浴槽は、比較的時間とお金に余裕のある方にしかおすすめできません。
木製浴槽の補修
次に、水漏れが発生してしまった時の補修方法を紹介します。
木製浴槽の補修方法は、木の繊維を使用する方法と、米ぬかを使用する方法があります。
木の繊維を使用する方法は、隙間のできている箇所を見つけてそこに繊維を埋め込むのですが、慣れていないと自分でするのは難しいので、業者に頼むことをおすすめします。
米ぬかを使用する方法は、2升ほどの米ぬかを入れて水を一杯に入れて一晩おきます。これを数回繰り返すと、米ぬかが木の隙間を埋めてくれて、水漏れが治ります。
こちらの方法は、個人でも比較的簡単にできます。
まとめ
木製の浴槽は、木ならではの香りや温もり、リラックス効果を得ることができます。これは他の素材では決して得ることができないものですが、その分毎日の手入れも大変です。
毎日を忙しく生活している現役世代には正直、あまり向いていないです。
実際、風呂を木にしたいという希望は、比較的お金と時間に余裕がある、年配の方から受けることが多いです。
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