壁紙にこびりつく手垢のお掃除方法を教えます!
今回は住宅の壁紙について解説していきます!
壁紙の手垢をきれいにするために、まずは「壁紙に付く手垢」の正体や付きやすい場所など基礎知識を学びましょう。
1.手垢の成分ってなに??
「手垢」とは一体何なのでしょうか? 手のひらや指にはたくさんの汗腺があります。
そこから分泌された汗は、ほとんどが水分です。けれども、髪の毛や体などを触った指や手には「皮脂」も付着しています。
その手や指で、壁や家具などを何度も触るため「手垢」として残るのです。そして、時間の経過とともに水分が蒸発し、がんこな汚れとなって定着してしまいます。
2.手垢が付きやすい場所は??
手垢が付きやすいのは以下のような場所です。
●スイッチ周辺の壁
●玄関の壁(靴を履く・脱ぐときに無意識に触るため)
●トイレのスイッチ周辺の壁(夜、手探りでスイッチを探すために壁を触るため)
また、小さなお子さんがいる場合、子どもが壁をつたいながら歩くのでリビング・子ども部屋・廊下などの低い位置に手垢が付いているケースも多いものです。
3.壁紙の手垢の掃除方法やアイデア教えます!
手垢は、積もり積もってがんこな汚れになっていることもあります。きれいに落とせる掃除方法やアイデアをご紹介しましょう。
●手垢を落とせる掃除道具・洗剤について
壁紙の手垢掃除をする前に、以下のような掃除道具や洗剤を用意してください。
●マイクロファイバークロス
マイクロファイバーと呼ばれる、極細の化学繊維で織った布のことです。細かい穴がたくさん開いているため吸水性に優れ、なおかつ濡らしても絞ればすぐに乾燥するため、拭き掃除に向いています。細かい凹凸(おうとつ)がある壁紙にもよくなじむので使いやすいアイテムです。
●食器洗い専用洗剤(中性洗剤)
皮脂汚れは、食器洗い専用洗剤で落とすことができます。ぬるま湯で薄めて使用しますが白い壁紙の場合は念のため「透明な」洗剤がおすすめです。手荒れが気になる人は、植物性の成分などを使用した、肌に優しい洗剤を選んでください。
●セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダは「重曹よりさらに使いやすい」として最近人気を集めている洗剤です。
アルカリ性で水に溶けやすく「油脂を乳化する」「タンパク質をある程度分解する」特徴があります。
500mlのスプレーボトルに、セスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を溶かして使ってください。
●そのほかの道具
そのほかにも、キッチンペーパー・雑巾(ボロタオルなど)・古い歯ブラシなどを用意しましょう。指先が荒れやすい人はゴム手袋も用意してください。分厚いものよりも、病院や介護の現場などでも用いられている「極薄の使い捨てタイプ」がおすすめです。
●壁紙の手垢の効果的な掃除方法
壁紙の手垢は、やみくもに拭き掃除をするのではなく「汚れの程度」に合わせて掃除をするほうが効果的です。
●軽い汚れ・日常的な掃除はマイクロファイバークロスで
軽度の手垢は、マイクロファイバークロスがおすすめです。さっとぬるま湯か水に濡らしてから絞り、優しく拭いてください。
壁紙の手垢は、手指の汗や脂の汚れが積み重なり目立つようになったものです。汚れが目立つようになる前に、日常的にマイクロファイバークロスで拭き掃除をしましょう。
●なかなか落ちない汚れはセスキ炭酸ソーダ
マイクロファイバークロスで落ちない汚れには、セスキ炭酸ソーダを使いましょう。「2-1-3.セスキ炭酸ソーダ」でご紹介したソーダスプレーを使います。
- がんこな壁紙の汚れにソーダスプレーを吹きかける
- 1の上をキッチンペーパーで覆う
- 5分ほどそのまま放置する
- 水で濡らした雑巾でソーダをていねいに拭き取る
●がんこな汚れは食器洗い専用洗剤と歯ブラシで
前項の方法でも落ちない汚れや、壁紙の凸凹(おうとつ)に残った汚れなどは、食器洗い専用洗剤と歯ブラシの出番です。食器洗い専用洗剤を水で薄め、歯ブラシに付けてから「円を描くように」優しくこすり洗いをしましょう。歯ブラシは使い古しの柔らかめの毛のものがおすすめです。仕上げは水に濡らして固く絞った雑巾で拭き、洗剤と水分が残らないように仕上げてください。
4.掃除のときの注意点とは??
壁紙の手垢掃除をする前には、材質に注意してください。
壁紙は、紙やビニールなどさまざまな種類があります。中には、ビニールや洗剤類を使用するとシミが残ることもあるでしょう。掃除をする前に、低い位置など目立たない場所で試してからにしてください。
●掃除に使える便利グッズ
壁の手垢掃除に使えるグッズとしては、以下のようなものもあります。
●セスキ炭酸ソーダスプレー
毎回、掃除のたびにスプレーを作るのが面倒という人には、市販の「セスキ炭酸ソーダスプレー」を利用するのもおすすめです。泥汚れや機械油汚れなどには向いていませんが、ほとんどの汚れに使えるので1本あると重宝します。
●メラミンスポンジ
メラミンスポンジとは、メラミン樹脂をミクロン単位で発泡させて作ったスポンジです。細かい網目状になっているので汚れをかき出して落とす効果があります。水に濡らしてから、壁の手垢汚れの部分をそっと撫(な)でるようにして使ってください。
●洗顔用フェイスブラシ
使い古しの洗顔用フェイスブラシもおすすめです。歯ブラシよりもブラシ部分の面積が広くなっているため使いやすいでしょう。100円均一で売っているものなら、新品でも惜しげなく掃除に使えます。
使い方は歯ブラシと同様、食器洗い専用洗剤を水で薄めブラシに付け、「円を描くように」優しく壁の手垢汚れを落としてください。仕上げは水に濡らして固く絞った雑巾で拭きましょう!