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スタッコ仕上げってなに?基礎知識からメンテナンス方法まで解説!2

 

今回は前回引き続きスタッコ仕上げと基礎知識からメンテナンス方法について解説していきます!

 

スタッコ仕上げの工法の種類

スタッコ仕上げと一口に言っても、実はその工法は大きくわけて2種類あります。どの工法を選ぶかによって費用も仕上がりも変わってくるため、慎重に検討したいもの。

そこで以下では、スタッコ仕上げによる塗装工事をお考えの方のために、吹付け工法とコテ塗り工法のそれぞれの特徴や違いについてご紹介していきます。

 

吹き付け

 

「吹き付け」とは、吹付けガンを使用して塗材を噴射する工法のこと。ガンで塗料を噴射することで均一な塗装が可能になるため、広い面積を塗装する際に適しているのです。

スタッコ仕上げの大半では、この吹き付け塗装をおこないますが、その手法は「吹き放し仕上げ」と「ヘッドカット仕上げ」のさらに2種類に分類されます。

吹き放しは、吹き付けガンによってそのまま仕上げまでおこなう手法のこと。対するヘッドカット仕上げはガンの使用後に、専用のローラーやコテなどを使用して表面を押さえる作業をプラスします。

 

コテ塗り

 

 

一般的には吹き付けによってスタッコ仕上げをおこないますが、より高い審美性などを求める場合には、コテ塗りをおこなうこともあります。

コテ塗りとは、コテを使って塗材を塗りつける工法のこと。

職人が手作業で丁寧に塗装をおこなうため、工事費は非常に高いですが、世界にひとつだけのデザインを作れるというメリットがあります。

デザインの良し悪しや完成度はすべて職人の技術にかかってくるため、依頼する業者や職人選びを慎重におこなう必要があるでしょう。

 

また、「イメージしていたのと違った」ということにならないために綿密に打ち合わせをおこない、希望するデザインや仕上がりのイメージを職人と共有することも大切です。

まとめると…
 
  • スタッコ工法には「吹き付けガン」と「コテ塗り」の2つのやり方がある
  • 吹き付けガン:ガンを使用して均一かつ広範囲に塗料の噴射が可能
  • コテ塗り:職人の手作業により唯一無二の仕上がりになるが、費用が高額

 

スタッコ仕上げの工事にかかる費用は?

スタッコ仕上げで塗装工事をおこなうにあたって気になるのが、どれくらいの費用がかかるかということでしょう。

以下では、スタッコ仕上げの工事費用の目安を吹き付け・コテ塗り別にご紹介していきます。

 

 

吹き付けの場合

 

吹き付け仕上げはガンを使用して広範囲に塗料の噴射ができるため、工期は1~2週間ほどですみます。

また、特別な技術力を必要としないため、コテ塗りと比べると安価なのも魅力的。具体的な費用は、1平方メートルあたり2,500〜4,500円程度です。

 

安さや工期の速さを選ぶのであれば、吹き付けをおすすめします

 

コテ塗りの場合

 

コテ塗りはすべて職人が手作業でおこなうため、その分工期も長くなります。

また、職人の高い技術力が必要になることから、1平方メートルあたり6,000〜7,000円程度と工事費用は高額。

 

費用はかかりますが、手作業により希望するデザインを実現できるため、完成度の高さを重視するのであればコテ塗りがおすすめです。

まとめると…
 
  • 30坪の場合の工事費用の目安:80~160万円前後
  • 吹き付け:2,500〜4,500円(1平方メートル)
  • コテ塗り:6,000〜7,000円(1平方メートル)

 

スタッコ仕上げによくある劣化症状

メンテナンスの頻度が低くてすむと言われるスタッコ仕上げではありますが、経年劣化によってさまざまなトラブルが生じることも…。

以下では、スタッコ仕上げに生じやすい主な劣化症状についてチェックしていきましょう。

 

 

凹凸部分の汚れ

 

スタッコ仕上げの外壁は表面に凹凸が多くなるため、どうしても隙間や溝部分に汚れが溜まりやすいことをあらかじめ知っておきましょう。

そのため、他の塗装方法よりもこまめに清掃をおこなわねばなりません。

 

 

塗膜が膨れる

 

塗膜の膨れも、スタッコ工法によくある劣化症状のひとつ。具体的には、塗装の膜が下地の劣化などによって膨れる現象のことです。

施工時のミスや手抜き、あるいは塗料と相性の悪い下地を使用したことで塗膜が膨れることもあります。

 

塗膜の剥がれ

塗膜の剥がれも塗膜の劣化によって生じるトラブルです。紫外線や雨風の影響で、塗膜がポロポロと剥がれてきます。

この状態を放置しておくと見た目的にもよくありませんし、剥がれを起こした箇所から雨水が浸み込み、腐食などさらなる劣化症状を招くことに…。

定期的にメンテナンスをおこなうことでこうしたトラブルを防げますが、スタッコ仕上げには通常よりも多くの塗料が必要となるため、費用はやや割高になります。

 

ひび割れ

 

塗装や下地の劣化によって表面が割れる現象のことを「ひび割れ」と言います。スタッコ仕上げでは塗装が硬くなるため、その分ひび割れが起こりやすいのです。

髪の毛ほどの微細なひび割れ(ヘアークラック)ならば特に問題はありませんが、徐々にひび割れが広がり大きくなった場合(構造クラック)には、外壁の強度や耐震性に問題が生じるため、早急に補修が必要です。

 

カビ

 


凹凸感のある仕上がりはスタッコならではの魅力ですが、雨水が隙間に溜まりやすいため、カビが生えやすいというデメリットも…。

外壁の中でも特に、日当たりが悪い箇所にはカビやコケがしつこく発生しやすいでしょう。

 
まとめると…
 
  • 凹凸部分に汚れが溜まりやすい
  • 施工不良などで塗膜が膨れることがある
  • 経年劣化により塗膜の剥がれやひび割れが生じる
  • 凹凸部分にカビやコケが生えやすい

 

スタッコ仕上げ外壁のメンテナンス方法

スタッコ仕上げの外壁を長持ちさせたいならば、定期的にメンテナンスをおこなうことが不可欠です。

そこで以下では、スタッコ仕上げ外壁のメンテナンス方法について詳しく見ていきましょう

 

高圧洗浄機

 

スタッコの外壁は凹凸部分に汚れやカビ・コケが溜まりやすいため、高圧洗浄機を使用して汚れなどを取り除く必要があります。高圧洗浄機は非常に水圧が高く、使用方法を間違えると怪我をすることもあるので要注意。

とりわけ劣化が進みすぎた外壁の場合、高圧洗浄機を使用したせいで塗膜が剥がれてしまうリスクもあることを知っておきましょう

なお、洗浄作業はセルフでも可能ですが、水圧が高いため、近くに置いてある自転車やインターホンなどを誤って壊してしまうことがあります。

また、作業時には水が周囲に飛び散ることもあり、養生作業は必須です。セルフで洗浄をおこなう際はマスキングテープやビニールシート等を用意して、適切に養生をおこないましょう。

 

コーキング

 

シーリング
ひび割れを放置しておくと、そこから雨水が浸み込んでカビやコケ、腐食などの原因になります。

こうしたトラブルを防ぐために、ひび割れを起こした部分をコーキング(詰め物)で補修する必要があるのです。なお、目地のコーキング補修も必須です。

 

塗り替え

 

劣化症状が複数にわたる場合や、その程度がひどい場合にはスタッコの全面的な塗り替えが必要になります。

塗り替え作業は大掛かりな工事となるため、足場の設置が必要となり、セルフではなく外壁塗装業者に依頼することになるでしょう。

まとめると…
 
  • 高圧洗浄機:凹凸部分の汚れやカビを綺麗に除去する
  • コーキング:ひび割れを起こした部分を補修する
  • 塗り替え:劣化症状がひどい場合は足場を設置して塗装し直す

 

スタッコ仕上げ外壁の塗り替えで注意すべき点は?

経年劣化が生じたときには、塗り替えをしてスタッコ仕上げ外壁の美観と耐久性を維持しましょう。

ここからは、塗り替え工事にあたって知っておきたいことや注意すべき点について解説していきます。

 

多くの塗料が必要になる

 

平面的な外壁と異なり、スタッコ仕上げの外壁は凹凸感が強いため、その分表面積が大きくなります。

したがって、通常の塗装よりもスタッコの塗装には多くの塗料と費用がかかることをあらかじめ知っておきましょう。

 

 

スタッコ仕上げでおしゃれな外壁を実現しよう

 

今回はスタッコ仕上げのメリット・デメリットやメンテナンスについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

スタッコ仕上げを施せば、無機質な外壁もおしゃれで表情豊かなデザインに変身させることが可能

特にコテ塗りを選べば、世界にひとつだけのオリジナリティ溢れるデザインを実現できるでしょう。

 

外壁のリフォームをお考えならば、ぜひスタッコ仕上げを候補に入れてみてください。

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