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スタッコ仕上げってなに?基礎知識からメンテナンス方法まで一挙解説

 

今回はスタッコ仕上げとは?基礎知識からメンテナンス方法まで解説していきます!

 

「おしゃれで耐久性の高い外壁にしたい」とお考えならば、スタッコ仕上げがおすすめです!

スタッコ仕上げとは、外壁に模様づけをおこなうためのオーソドックスな手法のこと。

外壁の寿命を長持ちさせてくれるだけでなく、デザイン性が豊かであるなど多くのメリットがあります。

ですが、「どれくらいの費用がかかるの?」「メンテナンスの頻度やデメリットは?」とスタッコ仕上げに関する疑問を抱いている方も多いですよね…。

 

そこでこの記事では、スタッコ仕上げの基本情報から工法の種類、メンテナンスに至るまで徹底解説しています。

スタッコ仕上げの外壁に関心がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

スタッコ仕上げの基礎知識

スタッコ仕上げは外壁の塗装方法のなかでも特にオーソドックスであり、昔から広く使用されてきました。

しかし、外壁塗装関係の仕事の経験者などでもないかぎり、スタッコ仕上げという言葉を聞いてもピンとくる人はそう多くないことでしょう。

そこでここではまず、スタッコ仕上げの基本情報についてご紹介していきます。

 

そもそも「スタッコ」とは?

 

スタッコ(stucco)とは日本語で言う「化粧漆喰」のこと。

スタッコ仕上げとはモルタル外壁などの表面に模様をつける方法のことであり、日本では大正時代から現在に至るまで広く行われています。

外壁以外にも、天井などにスタッコ仕上げが採用されることも。コンクリートのように無機質なものにスタッコ仕上げを施すことで、凹凸感のある模様がプラスされるため、外観の向上のためによく使用されてきました。

 

スタッコ仕上げの特徴

 

塗装

以前は石灰をベースに作られていましたが、近年ではスタッコ仕上げに使用する塗材は、セメントや塗料、砂などの骨材を混ぜて作られます

粘り気のあるこの塗材を外壁などに塗り、ローラーやコテなどを使用して模様をつけてることで、重厚感と独自のデザイン性を兼ね備えた外壁に仕上がるのです。

塗材が乾燥することで硬度を増すため、外壁などの審美性だけでなく耐久性も高めてくれることから、スタッコ仕上げは古くから重宝されてきました。

近年ではスタッコ仕上げ以外の選択肢が豊富になったこともあり、スタッコ仕上げの人気はやや下火になってきているとは言え、以前としてオーソドックスな工法だと言えるでしょう。

 

スタッコ仕上げとリシン仕上げの違い

 

スタッコ仕上げと似て非なるものに「リシン仕上げ」があります。では、両者は具体的にどのような点において違うのでしょうか?

まずスタッコ仕上げは塗膜に厚みがあり、耐用年数が長いのが特徴的。厚みのある塗膜は剥げたり損傷したりしにくく、外壁を雨水や紫外線からしっかりと守ることができるからです。

他方でリシン仕上げは塗膜が薄く、耐用年数が短いという特徴があります。そのため、耐久性やメンテナンスの頻度・コストを低くすることを考えると、リシン仕上げよりもスタッコ仕上げのほうがおすすめ。

また、デザインの違いに焦点を当てると、スタッコ仕上げのほうがリシン仕上げよりも凹凸感が少なく、模様が大きいという点も重要です。

まとめると…
 
  • スタッコ仕上げ=外壁表面などに模様をつける工法のこと
  • スタッコ仕上げとリシン仕上げは似て非なるもの
  • スタッコ仕上げ=塗膜が厚いため耐久性が高い
  • スタッコ仕上げ=塗膜が薄いため耐久性・防水性がやや低い

 

スタッコ仕上げのメリット

最近ではさまざまな塗装方法が開発され、選択肢も豊富になってきています。そのような状況のなかで、あえてスタッコ仕上げを選ぶ理由はどこにあるのでしょうか?

ここからは、スタッコ仕上げならではのメリットや魅力について解説していきます。

 

デザイン性に優れている

 

無機質で平面的な外壁に味気なさを感じてしまう人も少なくないはずです。その点、スタッコ仕上げは立体感のある仕上がりになります。

何より模様付けが可能なため、他の塗装方法に比べてデザイン性が高いと言えるでしょう。

とりわけ、後述する「コテ塗り」でスタッコ仕上げをおこなえば、世界にたったひとつだけのオリジナリティあふれる模様の外壁を実現できます。

 

耐久性が高い

リシン仕上げと比べると、スタッコ仕上げは塗膜が厚いため、外壁の保護という点で優れています。

塗膜が厚いと紫外線や雨風によるダメージを受けにくくなるため、外壁全体の耐久性がアップするのです。

このようにスタッコ仕上げを選べば塗装が長持ちしやすいので、メンテナンスの頻度やコストを低くおさえられるというメリットも!

リシン仕上げが7年前後で塗り直しをおこなわなければならないのに対して、スタッコ仕上げは10年ほどは塗り直しの必要性がありません。

まとめると…
 
  • デザインが豊富でオリジナリティのある外壁が実現できる
  • 耐久性が高くメンテナンスの手間がかからないため、コストパフォーマンスがよい

 

スタッコ仕上げのデメリット

スタッコ仕上げはコストパフォーマンスがよく、手っ取り早くおしゃれな外観を実現できるとあって長年人気を集めてきた工法です。

しかし、最近では他の工法を選んで外壁塗装をおこなう人も少なくありません。では、スタッコ仕上げのデメリットとして具体的にどのようなものがあるのでしょうか?

塗装工事をして後悔してしまわないように、ここからはスタッコ仕上げの主なデメリットについて解説していきます。

 

汚れやすく手入れが必要

 

スタッコ仕上げの魅力のひとつは、その立体的でおしゃれなデザイン性にあります。

しかし、立体的であるということは表面の凹凸感が強く、一般的な塗装方法に比べると凹凸部分の隙間に汚れが溜まりやすいということ。

平面的な塗装方法で施工した場合、外壁の表面に汚れがついても軽くブラシでこすり、ホースで流せば労せず綺麗になります。

他方で、スタッコ仕上げの外壁は凹凸部分に汚れが入り込んでしまい、丁寧に洗浄作業をおこなわなければ汚れが落ちにくいのです。

とりわけ凹凸の隙間にはカビやコケが生えやすいため、日当たりが悪く湿度が高い場所の外壁をスタッコ仕上げで塗装する場合は、ある程度の覚悟が必要でしょう。

外壁が汚れた状態を放置しておくと家全体の印象が悪くなってしまうので、美しく清潔感のある外観の維持のために、こまめな洗浄が必須になります。

 

塗り替えにコストがかかる

塗装を平面的におこなう場合、塗装面積が少なくなるため、使用する塗料も少なくてすみます。

他方でスタッコ仕上げのように凹凸のあるデザインに塗装する場合は、平面的な外壁と比べると使用する塗料の量が多くなり、その分費用がかかってしまいます

そのため、安さを重視するのであればスタッコ仕上げはあまりおすすめできないと言えるでしょう。

 

ひび割れしやすい

 

スタッコ仕上げは塗料が乾燥すると硬度を増すため、外壁の耐久性をアップしてくれるというメリットがあります。

裏を返せば、塗膜が硬いゆえに、経年劣化によってひび割れが生じやすいというデメリットも持ち合わせているのです。

なお、スタッコ仕上げに多いひび割れは髪の毛ほどの微細な「ヘアークラック」と呼ばれるものであり、すぐさま補修をおこなわなければならないというわけではありません。

ただ、放置すると大きなひび割れ(構造クラック)になり、外壁の強度に大きな問題が生じることも…。

構造クラックの場合は、本来ならば耐えられる程度の震度の地震であっても、倒壊のリスクが出てしまう可能性があるため、早急な補修が必要です。

まとめると…
 
  • 凹凸の溝部分に汚れが溜まりやすく、こまめな清掃が必須
  • 一般的な塗装方法よりも塗料が多く必要になり割高となる
  • 経年劣化によってひび割れが生じやすい

 

スタッコ仕上げに使用される材料

ここまでは、スタッコ仕上げのメリットとデメリットの両方について見てきました。これらをよく検討した上で、スタッコ仕上げを選びたいもの。

では、スタッコ仕上げで外壁塗装をおこなう場合、どのような材料を使用するのでしょうか?以下では、スタッコ仕上げに使用される材料を3つにわけてご紹介していきます。

 

化粧漆喰

 

化粧漆喰によるスタッコ仕上げで使用するのは、骨材、結合剤、水で作る建築塗材です。

粘土が強く、乾燥すると硬い質感となるため、外壁をしっかりと保護してくれます。

 

漆喰

 


漆喰とは、お城や武家屋敷などに使われている白い高級塗材のこと。消石灰を主な材料とするもので、湿度や外気温から外壁を守ってくれます。

高い機能性をもつだけあって、漆喰でスタッコ仕上げをおこなうと価格は高くなりますが、その分優れた耐久性が期待できます。

 

ジョリパット

 

ジョリパットとは、アイカ工業が販売するデザイン性が高いアクリル系壁仕上げ材のこと

砂状で粘り気があるのが特徴的です。カラーやデザインのバリエーションが豊富で耐久性が高く、またリフォームにも適していることから、近年ではジョリパットが高い人気を集めるようになっています。

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