雨漏りはどうして起こるか雨漏りの原因や発生しやすい場所を解説します!
今回は雨漏りはどうして起こるか雨漏りの原因や発生しやすい場所を解説します!
梅雨の季節になると雨の日が多くなり雨漏りしないか心配になってしまっている方、
もしくはもうすでに雨漏りが発生してしまい、うんざりしている方もいらっしゃることでしょう。
乾けばなんとかなるなどと楽観的に考え雨漏りを放置してしまうと、致命的な被害を被ることとなります…!
実は家の寿命を縮めてしまうだけでなく、人体への悪影響も引き起こしかねないのです。
しかし、そもそもどうして雨漏りしてしまったのかわからないと行動に移せません。
そこで、この記事では雨漏りが起こる要因や発生しやすい場所について詳しくご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください!
雨漏りの直接的な原因
雨漏りには屋根や外壁の寿命、人為的な要因など、様々な原因が考えられます。そしてこの雨漏りを引き起こす原因は、直接的なものと間接的なものに分けることができます。
・直接的な原因:文字通りそれだけで雨漏りを引き起こす要因のこと。
・間接的な原因:それだけでは雨漏りを引き起こさないが、「直接的な原因」を引き起こして雨漏りになる可能性がある要因のこと。
まず、雨漏りの原因のうち直接的なものは主に以下の6つです。
- コーキングの剥がれ
- ストレートの部分にヒビが入っている
- 屋根の防水機能の低下
- 屋根の老朽化
- サッシに隙間がある
- 給排水管からの雨漏り
それでは、ひとつずつ詳しくみていきましょう。
コーキングが剥がれている
防水・耐久性の効果を持ち合わせているコーキングは隙間を埋める役割を担っています。
窓枠を外壁にはめ込む際に隙間ができてしまうのですが、それを埋めてくれるゴム状の建材がコーキングです。
雨風や紫外線などの原因によりコーキングは寿命を迎えてしまいます。このコーキングが剥がれて隙間ができると、そこから最終的に雨が浸入してしまうのです。
スレートの部分にヒビが入っている
ひび割れから雨が浸入して雨漏りを引き起こすことがあります。スレート屋根はひびが入ってすぐに雨漏りをするわけではありませんが、放置してひび割れがさらに大きくなると雨水が染み込んできて最終的に雨漏りしてしまいます。
ひび割れは屋根材が劣化してきたサインであるため、放っておかず直ちに補修しましょう。
屋根の防水機能の低下
防水機能が低下した屋根は水をはじきにくくなり、雨を通しやすくなってしまいます。いくら強力な防水機能のある塗料を使ったからといってそれは永久的ではありません。
経年劣化によって防水加工効果は落ちていくのが事実です。雨漏りを防ぐために定期的に屋根のメンテナンスをすることをおすすめします。
屋根が老朽化してきた
経年による屋根の老朽化は、雨漏りの大きな原因となります。長い間、紫外線や風雨にさらされることで防水機能が低下したり、外的要因によってダメージを受けてしまうのです。
主な症状には以下のようなものがあります。
- 塗膜の剥がれ
- ひび割れ・欠け
- 屋根材のズレ・浮き
- 板金の劣化
塗料の塗膜が剥がれれば、保護機能が失われますので防水性が低下します。防水機能のない屋根や外壁に直接雨水が当たれば、雨漏りなどの原因になるでしょう。
ひび割れや欠けも、ひびや欠けた隙間から雨水が浸入するので下地材や屋根材・外壁材そのものがダメージを受け、雨漏りにつながります。また、屋根材が通常の位置から移動してズレたり、強風などでめくれて浮き上がる場合も、屋根の表面に隙間ができるため雨漏りの原因になりえます。
板金とは、スレート屋根の面と面の接合部分をおおう金属板のことです。板金をかぶせることで雨の浸入を防ぎますが、金属なので経年によって錆びたり腐食することも。
もともと雨水がたまりやすい場所なので、劣化が進むと雨漏りを発生させやすくなります。
サッシに隙間がある
そもそもサッシとはどこのことを指すのかいまいち分からない方もいるかもしれませんが、サッシとは窓枠のことを指します。サッシは窓を密閉することで雨風を防いでくれるのです。
特に窓のサッシの隙間は雨漏りしやすい場所とされ、隙間がある状態だと雨が内部に浸食しやすくなっています。
給排水管から雨水が浸入
主要な原因として挙げられることが少ないのが給排水管からの雨漏りです。サッシ枠と同様に外壁と防水シートを貫通しているため、隙間ができてしまうと雨が浸入してしまいます。
また陸屋根やベランダ、バルコニーなどでは、排水管がゴミやホコリなどで詰まっていると、きちんと排水されずに管の中に水が溜まり雨漏りの原因になります。
雨漏りの間接的な原因
続いて、間接的な原因にはどのようなものがあるのでしょうか?意外と気づかないうちに雨漏りしていた…という場合はこの間接的なものが考えられます。ここでも、まず代表的な間接的な原因を5つ紹介します。
- 地震による破損
- 強風や雨
- 業者の施工不良
- 屋根のトップライト
- 太陽光パネルの設置
それでは、ひとつずつ解説していきます。
地震による破損
日本はやはり特に地震が多い国であるので、地震が原因となる雨漏りの発生は全く珍しくありません。
まずは地震の衝撃で外壁にひびが入り、そこから少しずつ雨が浸入し続けるケースがあります。
また、瓦が地震の影響でずれてしまったり、屋根から外れてしまった部分から雨水が入りこみ雨漏りの引き起こすこともあるのです。
強風や雨
風や雨が強すぎるために、本来なら問題なかった窓の隙間などから雨が入り込んでくる場合があります。
実際は普段から少しずつ雨水が内部に浸入はしていたものの限界は超えていなかったため雨漏り発生までには至らなかっただけなのです。
強風や豪雨によって大量に雨水が一気に浸入してしまうと限界を超えてしまい、雨漏りしてしまいます。
雨漏りしてしまってからは遅いので、こまめに屋根や外壁の状態をチェックしておきましょう。
また、寒冷地では雪が雨漏りの原因になることもあります。雪が原因の雨漏りの「すがもり」については、下記の記事に詳しくまとめています。こちらもあわせてご覧ください。
業者の施工不良
作業する職人によって外壁や屋根の出来栄えには差が出やすいものです。特に「新築なのにもう雨漏りしている」という場合はほぼ施工不良が原因といえます。
コーキングや防水テープ、塗装、防水シートの手抜き作業などがあるとすぐに雨漏りなどの不具合が生じてしまうのです。
また、リフォーム時に業者が施工不良を起こしてしまい雨が浸入する場合もあります。業者はなるべく注意深く選びましょう。
屋根のトップライト
光を室内に取り込み明るい空間をつくり出してくれる天窓(トップライト)ですが雨漏りの原因となることが意外にも多いのです。水が溜まりやすいのと、水が回りこんでしまいやすいことが大きな理由となっています。
トップライトや天窓を設置したために防水処理が不十分で雨漏りが起こるということもあります。
太陽光パネルの設置
太陽光パネルを設置するには屋根に穴を開けなければなりません。野地板の上にある防水シートや屋根材にも穴を開けることとなるため非常にリスクの伴う作業となっています。
設置時の工事で失敗したために雨漏りを引き起こすケースがあるのです。
修理したのに治らない原因
雨漏りを修理したはずなのに、まだ雨漏りしてしまう場合は何が原因なのでしょうか。ここでは、修理済みなのにまだ雨漏りする場合の原因についてお伝えしていきます。
原因と思っていた箇所が本当の原因ではなかった
雨漏りの原因が想定していたものと違っていると、修理しても雨漏りが治らないことがあります。雨漏りの原因を特定するのは難しく、高い技術が必要です。雨漏りを修理したのに治らない場合は、別の原因を探して対処することが大切です。
雨漏りが発生する場所は?
雨漏りといえばまずは屋根を想像するでしょう。しかしながら、実は屋根以外の場所で雨漏りが発生する場合の方が高いと言われています。
主な発生場所として考えられるものを挙げていきます。
- 雨樋
- 外壁
- サッシまわり
- バルコ二ー
- 屋根
以下では、それぞれの場所で発生する原因や対処法などを解説していきます。
雨樋
こちらは「あまどい」と読みますが、屋根の上の雨を地面に逃がすパイプのことを指します。
この雨樋の部分が土やホコリ、葉っぱなどが原因で詰まりを起こすと、雨漏りが発生してしまうのです。
ちなみにこの雨樋が詰まってしまうと、雨漏り以外にもさらに深刻な問題が発生する可能性もでてくるのです。例えば、基礎内の高湿化に繋がったり、シロアリ被害の原因になったりもするのです。
そのため、雨樋は定期的に掃除するようにすることが大切です。
外壁
外壁に関しては、ひび割れやコーキングの破損によって雨漏りが起こる場合が考えられます。外壁のひび割れは「クラック」とも呼ばれ、状態によって呼び方も変わってきます。
その種類は主に4つあり、ヘアークラック、構造クラック、乾燥クラック、縁切れクラックなど。それぞれの特徴は以下の通りです。
種類 | 状態 |
ヘアークラック | 塗膜の部分だけひびが入っている |
乾燥クラック | 乾燥していく過程でひびが入ってしまう |
構造クラック | 構造の柱となる深い部分にまでひびが入っている |
縁切れクラック | 作業を中途半端な状態で止めたりしたせいで劣化しひびが入っている |
また、ひび割れのしやすさは外壁材の種類によっても変わってきます。特に窯業系の外壁はひび割れが発生しやすい傾向にあると言われます。
反対に、ガルバリウム鋼板などの鋼板系はひび割れが起きにくい外壁です。
コーキングの破損の原因としては、外壁の動きにコーキングの接着強度が耐えられなかったことが考えられます。他にも、プライマーの塗り方が雑だったり、塗り方にムラがあったりした場合もコーキングが破損する原因に繋がります。
サッシまわり
サッシまわりに隙間があったり、コーキングが破損したりすると、これも雨漏りが起こる原因となります。
この場合、ひどくなると雨の量によっては窓台に雨水が溜まってしまう場合もあります。
サッシまわりに隙間ができる原因としては、防水紙が施工不良だったり、サッシまわりの仕上げが雑だったりなどが考えられます。
バルコニー
バルコ二ーに関しては、防水加工が劣化していると雨漏りが起こってしまいます。また、バルコ二ーの排水口が詰まっている場合も雨漏りの原因となってしまいます。
特にバルコ二ーの排水口には、虫の死骸や落ち葉、ホコリやゴミなどが詰まりやすくなっているため、定期的に掃除するようにしましょう。
屋根
瓦が外れていたり、屋根材が破損したりしている場合なども雨が内部に浸入する原因となります。
屋根材の種類によって雨漏りの原因が異なっている場合もありますので、以下の表を参考に、ぜひ自分の家の屋根材と照らし合わせて読んでみてください。
屋根材 | 雨漏りの主な原因 |
瓦屋根 | 瓦のズレ、瓦の破損 |
ストレート屋根 | 棟板金の浮き |
瓦のズレや破損が起こる原因としては、強風や雨などによるものが考えられます。
ストレート屋根の釘の部分が浮いてしまう原因は、こちらも強風によるものがありますが、温度変化や釘がある木材部分の劣化なども原因として考えられるでしょう。
まとめ
雨漏りがしていることで内部にも影響していきます!
雨漏りがする前にメンテナンスしましょう!!!!
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