屋根の水切りってご存じですか??
今回は住宅屋根についている水切りについて解説していきます!
1.そもそも水切りってなに??
水切り」という言葉を聞くと、「どこにあるの?」「何のためにあるの?」と頭にはてなマークが浮かぶ方も多いのではないでしょうか。そこでまずは、水切りに関する基本知識から確認しておきましょう。
水切りとは、外壁や基礎部分の隙間に雨水が入り込まないようにするための細長いカバーのこと。
地面に近い外壁部分に取り付けることも多いですが、屋根にも水切りがよく使用されています。
屋根の水切りは、外壁と屋根の隙間に雨水が侵入しないようにするために屋根の端に取り付けるのが一般的。また、屋根同士の接合部にも使います。
2.水切りの必要性は??
ご自宅の外壁や屋根を目で確認してみたところ、水切りのようなものが見つからないというケースもあります。
というのも、水切りは「絶対に取り付けなければならない」というマストアイテムではないからです。デザイン性などを重視して水切りを設置しないご家庭もあります。
ですが、後述するようにさまざまなメリットをもたらしてくれるため、できるならば水切りを取り付けたほうがよいと言えるでしょう。
以下では水切りの必要性について解説していきますので、「水切りを設置しようかどうしようか迷っている」という方はぜひチェックしてみてください。
●屋根と外壁の隙間に雨水が入るのを防ぐ
水切りがなければ、屋根と外壁の接合部にある隙間に雨水が入りやすくなってしまいます。
雨水の侵入を放置しておくと湿気や結露によって内部の素材が腐食するだけでなく、雨漏りなどのトラブルを招いてしまうでしょう。
水切りを取り付けておけば、屋根と外壁材の隙間をしっかりとカバーしてくれるため、雨水の侵入とそれに伴うトラブルを予防することができます。
●雨が溜まりやすい場所を防水する
屋根の谷状になっている部分にも谷板金と呼ばれる水切りがあります。
谷板金は、屋根で水が溜まりやすい部位の防水機能があるのです。
雨が溜まりやすい場所を防水することで、雨漏りはもちろんのこと、雨水が屋根材や外壁材の表面に伝わって黒ずんだ汚れや水滴を残してしまうのを防ぐことができます。
●劣化すると雨漏りの原因になる
水切りは、取り付け後半永久的に使用できるわけではありません。塗料が剥がれて錆を起こしたり穴が開いたりすることもありますし、大きく変形したり破損したりすることもあります。
水切りは雨水の侵入を防ぐ役割があるため、こうした劣化症状を放置していると隙間ができ、内部に水が入りこんで雨漏りの原因となってしまうことに注意が必要です。
3.水切りの補修費用は??
水切りの補修費用は、1メートルあたり1,000~3,000円程度です。部位によって費用が異なってきますが、さほど高額なわけではありません。
●水切りの補修にかかる工期
●屋根の水切りを補修する際に気をつけたいポイント
いつまでも快適な暮らしを維持するためには、適切な期間・方法で屋根の水切りを補修することが大切です。
そこで以下では、あらかじめ知っておきたい屋根の水切り補修の注意点について確認しておきましょう。
●破損していなくても塗装を10年に1度はおこなう
塗装をしないと錆びたり破損しやすくなって水切りの耐久性が低下し、雨漏りの原因となることに注意が必要です。
塗装のメンテナンスの目安は10年に1度で、外壁や屋根塗装の際に一緒に塗装するとよいでしょう。
4.まとめ
今回は結露や雨漏り対策に欠かせない「水切り」について特集してきましたが、いかがでしたでしょうか。
構造上水切りがなくてもよいケースもありますが、そうでもないかぎり、雨水の侵入や雨漏りを防ぐためには水切りを取り付ける必要があります。
なお、軒先水切りのように、雨水の誘導・排出に加えて、屋根を固定することで強風で屋根が飛ばないようにするといった役割をもっているものも。
ただし、水切りは経年劣化するため、劣化症状が出はじめたならば適切に補修することが必要です!
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