住宅のアスベストについて解説していきます。2
今回も前回に続いて住宅のアスベストについて解説していきます。
住宅のアスベストを除去する工事方法
住宅にアスベストが含まれていると分かった場合は、どのように対処するのが良いでしょうか。
ここでは、住宅のアスベストを除去する工事方法についてお伝えしていきます。
除去
除去は、原因となる建材を撤去する方法で完全にアスベストを除去できます。ただし、アスベストを含む建材を撤去する際にアスベストが飛散する危険性が注意が必要です。
また費用が高くかつため工事期間が長くなります。
囲い込み
原因となる建材を他の素材で覆い隠して封じ込める方法です。屋根や外壁のカバー工法がこれに当たります。
アスベストが飛散する危険はほとんどなく、除去よりも費用が安く工期も短くで済むのがメリットです。
封じ込め
原因となる建材に薬剤の塗布作業をおこなって固着させ、固定化する方法です。アスベストが飛散するおそれは少なく、工事費が囲い込みよりも安く済みます。
また、工期も他2つに比べると短くできます。
- 完全に除去する除去方法はしっかりアスベストを取り除ける
- 一方でアスベストが飛び散る可能性もゼロではなく、近所迷惑になることも
- また除去工法は事前に準備期間がかかり、工事費用が高くなりやすい
- カバー工法でアスベストの飛散を避ける方法もある
- 塗料を塗ってアスベストを飛ばないようにする工法も
アスベストを除去するタイミング
アスベストは、主に内部の建材として建物に使用されています。そのため、タイミングとしては建物の解体や改修するときが望ましいでしょう。
また、外壁や屋根の塗装、張り替えなどのときや、リノベーションするときもおすすめです。
- アスベストは建物を解体、改修するときに除去する
- 外壁や屋根の塗装、張り替えやリノベーションのタイミングにも除去できる
古い建物にはアスベストが使用されていることもある
アスベストが身体への悪影響があることが明らかとなっているため、現在は法律で建材としての使用が禁止されています。
しかし、法律で使用が禁止される前は有用な建材として多くの建物でアスベストが使用されていました。
アスベストが含まれている建物の工事を行う場合は、アスベストが周辺に飛散しないように専用の業者に依頼して工事を行う必要があります。
アスベストが含まれるかどうかわからないときは、業者に依頼して調査してもらいましょう。
また工事費用が自治体から支給されることもあるので、工事を行う住宅のある自治体に確認してみてください。
古い建物の工事を行う場合は、建物にアスベストが含まれていないかを確認することが大切です。
体への悪影響があるため扱いには十分に気を付けてください!
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