住宅のアスベストについて解説していきます
住宅のアスベストについて解説していきます!
そもそもアスベストとは?
アスベストとはどのような建材なのでしょうか。
アスベストの概要や主にどんな用途で使われていたのかなどについてお伝えしていきます。
素材について
アスベストとは、繊維状のけい酸塩鉱石のことを指します。なお、けい酸塩鉱石とは、二酸化ケイ素と金属酸化物の塩より成る鉱物の総称です。
なぜ使われていたのか?
アスベストは身体に害があるとして、現在では建材としての使用を禁止されています。
とは言え、使用が禁止される前は安価であり、耐熱性や絶縁性、耐薬品性、耐腐食性、耐摩耗性など優れた性質を持つ建材として多くの建物の断熱材などに使用されてきました。
どこに使われていたのか?
アスベストは、主に屋根や壁、天井などのほか、壁の断熱材としても使われていました。
どのように使われていたのか?
鉄骨の耐火性を高めるための吹き付け材のほか、屋根材や壁材の含有材としても使用されていました。
アスベストの危険性
アスベストの主な健康被害は中皮腫です。2017年には、中皮腫で死亡された方は1,555名と1995年の3倍以上になっています。
一般住宅でもアスベストは使用されている?
アスベストは一般住宅でも使用されていました。
一般住宅に使用されているアスベストの例をご紹介していきます。
レート屋根材で使用
アスベストが法律で規制されるまでは、スレートと呼ばれる板状の屋根材に含まれていました。アスベストが含まれているスレートを使用すると、工事する際にアスベストが飛散する恐れがあり注意が必要です。
サイディング外壁で使用
サイディングと呼ばれる板状の外壁材にもアスベストが含まれていた商品があります。こちらも工事の際にアスベストが飛散する恐れがあり要注意です。
石膏ボードで使用
内装に使われている石膏ボードにも、アスベストが含まれていました。しかし、石膏に含まれるアスベストは工事や破損以外で飛散する可能性は低いので、
生活を送る上では大きな問題はないと考えられています。
住宅にアスベストが使われているか見分ける方法
住宅にアスベストが使われているかどうかを確認したいときにはどうしたら良いのでしょうか。
住宅にアスベストが使われているかどうか確認する方法をご紹介していきます。
建材の商品名で検索
住宅に使われている建材の商品名が分かっている場合は、メーカーサイトで検索すればアスベストが含まれているかどうかがわかります。
築年数で調べる
2006年以前の住宅の場合、外壁や屋根にアスベストが含まれているおそれがあります。
特に2004年以前だと屋根材といった部位にアスベストが含まれる可能性が高まるので注意が必要です。
専門業者に調査を依頼する
アスベストが含まれているかを判断するには、専門業者に調査を依頼するのが一番確実です。
建材に関する知識や、商品名がわからないときなどは、業者に依頼して調べてもらうと良いでしょう。
- 建材の商品名からアスベストの含有の有無を調べられる
- 築年数が2004年以前のものだと含まれる可能性がある
- アスベストの飛散を防ぐため解体するときは専門業者に調査を依頼する
次回もアスベストについての解説の続きをしていきます!
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