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モルタル・コンクリート・セメントの違いの基礎知識を解説していきます

 

今回はモルタルコンクリートセメントの違いを解説していきます!

 

モルタル・コンクリート・セメントの違いって何?

 

モルタルと同じようなものとして、コンクリートやセメントがあります。これらの間の違いとは、一体どのようなものなのでしょうか。

一言でいうと、セメントはモルタルとコンクリートの材料の1つです。

 

セメントは、粘土を含む石灰石や石膏(せっこう)などを合わせ、それを焼いて作った粉末です。この粉末をもとにして、モルタルやコンクリートを作っていきます。

モルタルは前述のセメントに、砂と水を混ぜて作ったものです。適度な強度のほかに柔軟性も持ち合わせており、装飾にも向く性質をもつので、建物の外壁によく使われます。

一方コンクリートは、セメントに砂と水、そして砂利を混ぜて作ります。モルタルよりも強度が高くなるため、強度が必要な道路や土台となる部分などによく使用される建材です。

 
まとめると…
 
  • セメントはモルタルとコンクリートの材料
  • セメントは強度が高く、モルタルは柔軟性があり装飾性が高い

 

基礎知識①モルタル

 

モルタルとはどのような特徴を持った建材なのでしょうか。ここでは、簡単にモルタルの持つ特徴や作り方、主な用途などについてご紹介していきます。

 

モルタルとは?

 

モルタル壁

 

先ほどの章でもご紹介しましたが、モルタルはセメントに水と砂を混ぜて作った建材です。柔軟性があるため装飾性が高く、また振動にも強いという特徴があります。

これらの特徴のため建物の外壁などに使用されることが多い建材です。建物の壁として使う場合は、左官職人の技術が必要になります。板の上にモルタルを乗せて、ヘラで下地に塗りつけていくという行程を取ることが多いです。

 

モルタルの作り方

 

 

モルタルの作り方はセメントと水、砂を混ぜ合わせて作ります。セメントと砂を1対3の割合で混ぜ合わせることで、適度な強度のモルタルが出来上がりです。

水、砂、セメントの材料を混ぜ合わせ、灰色に色が変わったら使用します。天候や湿度によって、水や砂の配合を微妙に調整して作ります。

適度な強度のモルタルを作るのには、職人の経験が必要です。施工実績が豊富な左官業者に依頼することで、質の良いモルタル外壁を作ることができます。

 

モルタルの主な用途

 

モルタル 赤い窓

 

モルタルは主にタイルやレンガの下地材や接着剤、コンクリートの上塗り材、セメント瓦やスレートの材料として使用されます。

適度な柔軟性があるため、仕上がりも柔らかい雰囲気となり外壁材としても適した建材です。

特にコンクリートの上塗り材として使用されることが多く、ひび割れしにくいため振動を受けやすい場所の建物に使用するのに適しています。

また材料単価が比較的安価なので、普及率の高い屋根材のセメント瓦やスレートの材料としても多く使用されており、身近な場所で多く使用されている建材です。

 
まとめると…
 
  • モルタルはセメントと水、砂を混ぜたものでセメントと砂は1:3の割合
  • 柔軟性と装飾性が高いので建物の表面部分に使用されることが多い

 

基礎知識②コンクリート

 

モルタルの材料にさらに砂利を混ぜ合わせたコンクリートには、どのような特徴があるのでしょうか。

 

コンクリートとは?

 

コンクリート壁

 

コンクリートとは、モルタル(水とセメントと砂)にさらに砂利を混ぜ合わせた建材です。強度がモルタルよりも高いので、強度が必要な建物の構造部分に多く使用されています。

また高い負荷がかかる道路にも使用されており、大きな建物やビル、橋といった公共交通機関にも多く使用されている建材です。装飾性はそれほど高くないので、建物の外壁として使用されることはあまり多くないでしょう。

ただしコンクリートの打ちっ放しをあえてデザインとして建物に使用する例もあります。

 

コンクリートの作り方

 

 

コンクリートの作り方は、セメント、砂、砂利を1:3:6の割合で混ぜ合わせて使用します。砂利が見えにくくなるほど徹底的に混ぜて、さらに湿度や天候に応じてみずを調整し、そのうえでさらに混ぜ合わせて完成です。

ちなみにコンクリートは常にかき混ぜていないと固まってしまうため、大規模にコンクリートを運ぶときはミキサー車で運搬します。計画的に使用できるようにコンクリートの作成から施工まで、厳密に時間管理をして運搬するシステムとなっています。

 

コンクリートの主な用途

 

コンクリートの主な用途は、先ほども少しお伝えしましたが、強度が必要な住宅やビルなどの構造部分に使用されます。また橋や高架、ダム、港湾、トンネル、といったインフラ設備にも多く使用されている建材です。

コンクリートは砂利を混ぜて強度を上げているため、モルタルに比べて大きな負荷にも耐えられます。そのため大規模な施設を作るときにはよく使用される建材なのです。

住宅を装飾する目的で使用されることはほとんどありませんが、住宅の垣根などを作るコンクリートブロックはコンクリートで出来ています。

 
まとめると…
 
  • コンクリートはモルタルに砂利を混ぜて強度を上げた建材
  • 建物の構造材や橋や高架などの大規模な設備に使用される

 

基礎知識③セメント

 

モルタルやコンクリートを作るのに欠かせないのがセメントです。ではセメントはどのような性質がある建材なのでしょうか。

ここではセメントの性質や主な材料、作り方のほか、主な用途についてお伝えしていきます。

 

セメントの基礎知識

 

セメントは粘土を含む石灰石や石膏(せっこう)を焼いて作った粉末で、モルタル・コンクリートなどの原料に使われています。セメントの利点は、粉末の状態で保管できるため、保管が簡単で、また使用する場所で建材を作ることができる点です。

工事現場までセメントを運び、そこで水や砂と混ぜ合わせて作ることができます。しかし、大量にコンクリートが必要になる場合は、製造工場でコンクリートを作ってから、ミキサー車で混ぜながら運ぶ必要があります。

材料を接着する性質があり、また乾いた後に非常に硬くなります。セメントと混ぜ合わせる材料や割合を変えることで、強度の異なる建材を作ることが可能です。

 

セメントの主な用途

 

セメントの主な用途は、ほとんどがコンクリートやモルタルの材料として使用されます。強度に合わせて配合の割合や材料などを変更して使用します。

セメントは粉末状の材料なので、水やその他の材料と混ぜ合わせなければ使用できません。またセメントと水だけで使用すると、柔軟性がなさすぎてすぐにひび割れを起こすなど建材としてあまり役に立ちません。

そのため砂や砂利、繊維などを混ぜることで柔軟性や強度を向上させる必要があります。どのような材料を混ぜ合わせるかは、どの程度の強度の建材を作りたいかによっても変わってきます。

 

 

モルタルとコンクリートの違いを理解して、用途にあった建材を選ぶようにしていきましょう!

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