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和小屋と洋小屋の構造について解説していきます

 

今日は和小屋と洋小屋の構造について解説していきます!

 

和小屋と洋小屋の構造はどう違う?

屋根には和小屋と洋小屋という構造の違いがあります。和小屋、洋小屋とは何がどのように違うのでしょうか。

ここでは、和小屋と洋小屋の特徴や違いについてお伝えしていきます。

 

和小屋とは

 

和小屋とは、屋根を構成する小屋組のことで日本式に組まれたものです。水平の「梁」に、垂直の「束」を乗せる構成で、日本の多くの住宅で採用されています。

 

洋小屋とは

 

洋小屋とは、屋根を構成する小屋組のことで洋式に組まれたものです。水平の部材、垂直の部材にプラスし、斜めの木材も組まれます。

三角形に組まれているため、構造的には強度がある構造です。日本よりも西洋の建物に多く見られます。

 

和小屋と洋小屋の違い

和小屋と洋小屋の違いとしては、和小屋は「縦・横」、洋小屋は「縦・横・斜」で組まれるという点があげられます。

そのほか、和小屋は小さい建物で主に木造建築で用いられることが多い一方、洋小屋は大きな建物や鉄骨でも採用できるという違いもあります。

まとめると…
 
  • 和小屋とは垂直に野地板を配置していく方法で作られた屋根で、日本の住宅に多い
  • 洋小屋とは縦横、ときには斜めに屋根材を組んでいく方法で作られた屋根。鉄骨でも採用できる。

 

屋根に関係する用語まとめ

屋根には様々な部位があるので、多くの用語が用いられています。

ここでは、屋根に関する主な用語をいくつかご紹介していきます。

 

葺く(ふく)

 

葺くとは、屋根材を新しくする工事のことを言います。既存の屋根材をすべてはがして新しい屋根材を貼っていく「葺き替え工事」のことを指すことが多いですが、既存の屋根に新しい屋根材を張り付けるという「屋根を覆う」という意味で使うこともあります。

 

勾配(こうばい)

 

勾配とは、屋根の傾き、傾斜のことを指します。どれぐらい傾けるかによって排水しやすさや、それによって使用できる屋根材などが異なります。

勾配が少ないと使えない屋根材もあるので、使用したい屋根材があるときは勾配に注意する必要があります。

 

軒先

銅板 屋根

 

軒先とは、外壁のラインからはみ出ている屋根の先端のことです。軒先が長いほど外壁が保護されますが、長すぎると部屋が暗くなるなどのデメリットも。

軒先のちょうど良い長さは90cmほどとされています。また1mを超えると建物の面積に影響を与える可能性があるので注意が必要です。

 

破風

 

破風とは、屋根の傾斜面がない部分の先端につける板材です。破風板をつけることで吹き付ける風を分散する役割を果たします。

風が強い地域では屋根がめくれあがるのをある程度防ぐことが可能です。

 

軒天

 

軒天とは、外壁のラインからはみ出た屋根の裏側です。軒裏とも呼ばれることがあります。軒天は、屋根の内部の換気をするという役割も持っています。

湿気がたまりやすい地域では軒天のある切妻屋根や寄棟屋根など、三角の形状の屋根がおすすめです。

 

切妻

 

切妻とは、屋根の形状の一種で、傾斜面が2面で構成されている屋根形状になります。いわゆる三角屋根と呼ばれるような形状で、シンプルな形で施工しやすく、多くの住宅で採用されている形状です。

形状がシンプルなので、ソーラーパネルを設置するのにも役立ちます。一方で見た目が単純になりやすいというデメリットもありますが、塗装やデザインでカバーすることが可能です。

 

片流れ屋根

 

 

片流れ屋根とは、傾斜が片側だけの屋根形状です。一方向にのみ傾斜しているため、デザイン的にオシャレな雰囲気の住宅にできます。

また屋根裏の空間が広く取れるので、屋根裏部屋を活用したいときにも便利です。切妻屋根よりも斜面の面積が広いので、より広い面積の太陽光パネルを設置できます。

 

 

樋とは、屋根から伝わった雨水を地面に落とすために設置される設備のことです。一般的に「雨どい」と呼ばれます。屋根から雨水を集める「軒樋」や、軒樋から地面におろす「縦樋」から構成されます。

 

樋には落ち葉などのゴミがたまりやすく、ゴミで水が流れなくなると雨漏りなどの可能性が出てきます。定期的に掃除をして、メンテナンスすることが大切です。

 

母屋

 

屋とは、小屋組内にある水平の木材のことです。屋根の傾斜部分の骨組みにあたる垂木を支える役割を果たします。

適度に母屋が設置されていることで、屋根の強度が強くなります。

 

カバー工法

 

カバー工法とは、既存の屋根を撤去せずに、新たな屋根を上から覆うスタイルで重ねて張る工法のことです。撤去費用と処分費用がかからずコスト削減できます。

ただしカバー工法は一度だけしかできないので、次に屋根をメンテナンスするときは葺き替え工事が必要です。撤去する建材が増えるので、撤去費用も多く必要になります。

 

 

   屋根に関する用語             意味
葺く(ふく) 屋根を新しくする工事のこと。また既存の屋根にかぶせること。
勾配(こうばい) 屋根の傾きのこと。
軒先 外壁のラインからはみ出ている屋根の先端。
破風 屋根の傾斜面がない部分の先端につける板材。
軒天 軒の裏側を指し軒裏とも呼ばれる。
切妻(きりつま) 三角屋根のようにに方向に傾斜している屋根の形状。
片流れ屋根 一方向にのみ傾斜している屋根の形状。
屋根から伝わった雨水を地面に落とすために設置される設備。
母屋(もや) 小屋組内にある水平の木材で垂木を支える。
カバー工法 既存の屋根を撤去せずに、新たな屋根を上から覆うスタイルで重ねて張る工法。

 

要注意!屋根構造の修理が必要なケース

屋根も年月が経つうちに、劣化していきます。劣化が進んでいくと雨漏りなど不具合が増えるので補修が必要です。

ここでは、屋根の修理が必要なケースについて、いくつかお伝えしていきます。

 

雨漏りが見られるようになった

 

雨漏りが起こるということは、屋根材に穴が開いている可能性あります。

屋根材が腐食している可能性のほか野地板など木材へ水が浸透している可能性もあるので、雨漏りが起こった場合は業者に依頼して点検や補修をしてもらうことが大切です。

防水シートが劣化や破損している場合は、防水シートを撤去して新しい防水シートを敷く修理が必要になります。

 

軒が下がってきている

 

軒が下に落ちてきているような状況だと、垂木に水分が増えている可能性があります。水分を含んだ垂木は腐りやすく、屋根を支えられなくなるため、腐食が始まった木材を組み直すなどの処置が必要です。

屋根全体の修理が必要になる可能性もあるので、業者に依頼して屋根を全体的に点検してもらいましょう。

 

屋根がひどく劣化している

屋根が全体的にひどく劣化している場合も、屋根の修理が必要です。錆、カビ、変色など劣化が激しいと構造にも影響が出ている可能性があります。

屋根の劣化の程度が軽い場合は、塗装の塗り替えだけでも解決することがあります。一方劣化の程度が激しい場合、屋根を支える構造のいずれかに影響が出ている可能性が高いため、防水シートや野地板、垂木などを点検の上修理することが大切です。

 

まとめると…
 
  • 雨漏りが起こったときは家屋の劣化が進んでいるので早急に修理する
  • 軒が下がってきているときは屋根内部の劣化を疑う
  • 屋根が錆やカビ、変色などで劣化が激しいときも修理の対象

 

屋根の構造にはさまざまな種類があり、構造や屋根材の素材などによって特徴が異なります。

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