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ベランダ防水の解説 第2

今回は前回のベランダ防水の解説の続きをしていきます!

 

「シート防水」のメリット・デメリット

 

 
「シート防水」の特徴
 
  • メリット:日差しの強い場所に向く
  • デメリット:凹凸がある床は不可、約15年ごとの交換が前提

 

シート防水とは?

 

ベランダのシート防水とは、厚さ1~2mm程度の塩ビ製やゴム製のシートを床面に貼り付ける工法です。
防水工事のなかでは施工費が安く、平らで面積が広い床面に向いています。

 

シート防水の工事内容

 

シート防水は、接着剤を使う方法と機械的にシートを固定する方法の2通りがあります。
上記は機械的固定法の工程で、接着剤をつかうよりも断熱性や通気性が高いメリットがあります。

 

 

シート防水のメリット

  • 日差しに強い
  • 目視で異常が発見しやすい
  • デザインが選べる

 

シート防水工法で主流の塩化ビニールは、紫外線や熱に強い素材です。
そのため、FRP防水やウレタン防水よりも、日差しがよく当たるベランダに向いています。

また、シート防水では原則トップコートを塗る必要がありません。

そのため他の防水工法では5~10年おきに訪れるトップコートの塗り替えの手間と費用が不要なのも、大きなメリットです。

 

シート防水のデメリット

 

  • 凹凸がある床には施工不可
  • 約15年ごとの全交換が前提
  • 業者の熟練が必要

 

シート防水は平らな床面にしか施工ができません そのため、凹凸があったり、形状が複雑なベランダには選べないことがあります。

また、塩化ビニールは、寿命が近づくと途端にもろくなりはじめる素材です。
そのため、耐用年数の約15年おきに再工事が必要となります。

 

「ウレタン防水」のメリット・デメリット

 

 
「ウレタン防水」の特徴
 
  • メリット:材質を選ばず施行可
  • デメリット:品質が職人の腕に依存、経年劣化に全体的に弱い、工期が長め

 

ウレタン防水とは?

 

ベランダのウレタン防水とは、床面にウレタン樹脂を重ね塗りして防水層を形成する工法です。
床の形状を問わず施工でき、見た目も継ぎ目がなく美しいのがメリットです。

 

ウレタン防水の工事内容

 

ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂を複数回塗り重ねる防水工法です。
仕上がりは、ゴム質で弾力のある床になります。

 

ウレタン防水のメリット

 

  • 材質や形状を選ばず施工可

 

ウレタン防水は、液体を塗り拡げる工事のためベランダの素材・形状・面積をもっとも問わないのが特徴です。
他の方法では、床の素材との相性が悪かったり、狭くて素材がうまく張れない場合などがありますが、ウレタン防水ならばその心配はありません。

 

ウレタン防水のデメリット

 

  • 品質は職人の腕次第
  • 工期が長め

 

ウレタン防水は、手作業で行われます。
適切な厚みで均一にウレタン樹脂を塗るのはプロでも気を使う作業で、経験豊富な職人に依頼することが不可欠です。

さらに、ウレタン防水では、乾燥にひと晩かかる防水材を複数回塗り重ねるため、他の工法に比べて工期が長くかかります

 家庭のベランダであれば3~7日、屋上などの広い場所ならば5~10日は必要です。

 

ベランダ防水工事が必要な時期・サイン

 

ベランダ防水の工事が必要かどうかは、見た目の症状で判断できます。
症状が軽いものの順に解説します。

 

コケの発生

コケの発生

多くの場合清掃で解消しますので、ベランダ防水のやり直しはまだ必要ありません

 

排水口(ドレン)の詰まり

排水口(ドレン)の詰まり

 

ベランダの床面や排水口の清掃でほぼ解決しますので、これもベランダ防水のやり直しは不要です。
ただし、掃除をしても異常が解消しなかったり、掃除した床面にヒビや傷などが見つかった場合は再工事を検討してください。

 

ベランダ表面の色あせ

表面の色あせ

 

ベランダの表面が傷みはじめていますが、防水層にまでは達してはいません。
劣化が防水層に達する前に、表面のトップコートを塗り直す作業が必要です。

また、外見上異常がなくても、新築ないし前回のメンテナンスから5~10年経っていれば、トップコートの塗り替えを行う時期が来ています。

 

小さなヒビ

小さなヒビ

 

劣化がベランダの表面でとどまっている場合、防水層にまでは達している場合、ともに考えられます。
早めに業者による点検を受け、トップコートの塗り直しか防水工事のやり直しを行ってください。

 

大きなヒビ・剥がれ

大きなヒビ・剥がれ

 

目立つヒビや剥がれを放置すると、家の躯体にまで水がしみ込み、腐り始めてしまう可能性があります。
より大規模な修理が必要になる前に、早めにベランダ修理業者による再防水工事をおすすめします。

 

ベランダに雑草が発生

雑草の発生

 

根っこがベランダの防水層に達しており、工事のやり直しが必要な可能性が高い状態です。
自分では抜かず、防水工事業者による再防水工事をおすすめします。

 

天井や壁に雨漏り・雨染み

 

ベランダに接した天井や壁ですでに雨漏りが起こっている場合は、ベランダの防水効果がほぼ失われ、家の内部に雨水が流れ込み続けている可能性が高いです。
雨漏り修理業者や防水工事業者に大至急連絡をとることをオススメします。

 

ベランダ防水の費用相場

ベランダ防水にかかる費用は、FRP防水の場合で「9,750~1万3,650円/㎡」、シート防水の場合で「8,400~1万1,760円/㎡」、ウレタン防水の場合で「8,900~1万2,460円/㎡」が相場です。

 

シート防水は、初期費用がもっとも安く、耐用年数も最長なためコストパフォーマンスでは最良となります。

 

比較内容 FRP防水 シート防水 ウレタン防水
工事費用 9,750~1万3,650円/㎡ 8,400~1万1,760円/㎡ 8,900~1万2,460円/㎡
メンテナンス周期 10年 13年 10年

 

 

FRP防水の施工費用

 

施工単価は「9,750~1万3,650円/㎡」で、平均的な10㎡のベランダで約10~14万円が相場です。
耐用年数は10年が目安なので、1年あたりのコストは「1万~1万4,000円」ともっとも高めになります。

 

シート防水の施工費用

 

施工単価は「8,400~1万1,760円/㎡」で、平均的な10㎡のベランダで8万5,000~12万円が相場です。
耐用年数は13年と他の2つより長めで、1年あたりのコストは「6,500~9,200円」と最安になります。

 

ウレタン防水の施工費用

 

施工単価は8,900~1万2,460円/㎡」で、平均的な10㎡のベランダで約9~13万円が相場です。
耐用年数は10年が目安なので、1年あたりのコストは「9,000~1万3,000円」2番目に安くなります。

 

FRP・ウレタン・シート、結局どれがいい?

 

「FRP防水」がもっとも多くの場合にオススメ

 

FRP防水は、メンテナンス頻度・費用ともに多めですが、ベランダの使い勝手が良いのが魅力です。
FRP防水層の、歩き回っても剥がれにくく、重いものを置いても耐えられる性質は、洗濯物干し多い家庭ほど活躍するでしょう。

ただし、FRP防水は木製の広いベランダ・金属製ベランダには不向きという特徴もあるので、その場合は他の方法を選ばなければいけません。
では広いベランダの場合、シート防水とウレタン防水のどちらが向いているのでしょうか?

 

床面積が広いベランダなら「シート防水」

 

FRP防水が採れない場合に、次点でオススメなのが「シート防水」です。

残るシート防水もウレタン防水のどちらも、面積の広い床に対応可能な防水工法ではあります。

しかし、比較ポイントとしてあげた「維持費用」「ベランダの使い勝手」ともに、シート防水のほうがウレタン防水に勝ります。

シート防水は、ウレタン防水より長持ちが期待できるぶん維持費も安くなります。
また、シート防水は上を歩いても剥がれにくいぶん、「使い勝手」でも軍配が上がります。

 

「ウレタン防水」は、他の2工法がとれないベランダ用の選択肢

 

ウレタン防水工法を選ぶ場合は、FRP防水もシート防水も向かないベランダの場合となるでしょう。
例えば、床面に凹凸や突起物がある、シートの施工ができないほど狭い部分がある、などの場合です。

ウレタン防水は、本記事が考える採用順位こそ低い工法でしたが、防水性能や使い勝手に問題がある工法というわけではありません。
あくまで、僕の考える「維持費用」と「使い勝手」の比較軸では優位にならなかっただけにすぎません。
ご自宅がウレタン防水のベランダの方や、条件的にウレタン防水で施工することになった方も、気にする必要は決してありませんので、ご安心ください。

 


 

いかがでしたか?

また次回のブログもお楽しみに‼

 

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