屋根の塗装の流れは?工事を行う前に押さえておくポイント
外壁塗装と一緒に行われやすい屋根塗装。
同じ塗装工事ですが、少しだけ工程が違います。
屋根塗装には外壁塗装にはない”縁切り”という作業もありますから、これから屋根塗装をご計画されている方は屋根塗装の流れについても知っておきましょう!
今回は屋根塗装の流れや押さえておきたいポイントについてお伝えしていきます。
【屋根塗装を行う前に押さえておきたいポイント】
まず、屋根塗装の流れをお伝えする前に押さえておいてほしいポイントがあります。
それは「屋根は下からでは状態を見ることができない」ということです。
これは工事前でも工事の時でも大切なことで、屋根は高い場所にありますから、状態を確認することはできません。
だからこそ、屋根塗装にかぎらず屋根のメンテナンス工事をするときはどんなふうに工事がされているか知っておくことが大切です。
屋根工事をするときは施工前の状態もよくチェックしてもらうこと。
屋根は風雨にさらされる過酷な環境にありますから、年数が経っていると結構痛んでいます。
手軽に確認できる場所ではないということもあり、劣化しているのを見逃してしまいやすいですから、定期的に屋根の状態がどうなっているか点検を実施しておくことをお勧めします。
また、点検や施工後などの確認のために屋根に登るわけにはいきませんから(落下する恐れがあり非常に危険だからです)、依頼している業者に写真を撮ってもらうようにお願いしましょう。
口頭で終わらすのではなく自分でも実際に屋根がどうなっているか見ることが大切です。
【屋根塗装の流れ】
それでは屋根塗装の流れを解説していきます。
塗装は下地処理と下塗り、中塗り、上塗りが基本ですが、屋根塗装では縁切りという工程もあります。
縁切りはとても大切な工程ですので、どんな目的がある作業なのか知っておきましょう。
屋根塗装は以下の流れで進みます。
1:仮設足場設置
2:高圧洗浄
3:下地処理や補修
4:縁切り(状態によって工程は前後します)
5:下塗り
6:中塗り
7:上塗り
8:手直し~最終点検
9:足場撤去
屋根塗装は足場の設置が必須です。
高所作業を含む工事はこのタイミングで行っておくと足場代の節約になります。
屋根塗装と一緒に外壁塗装もおすすめですので、ぜひご検討ください。
屋根塗装は上記の流れで進んでいきます。
それでは各工程のポイントについて以下のところで解説していきます。
【下地処理や補修】
下地処理は塗装の耐久性を左右する大切な工程。
これは屋根塗装でも同じことです。
屋根塗装の下地処理は、高圧洗浄を含め、屋根や板金の補修があります。
屋根塗装が必要になるのは、スレートやセメント瓦、モニエル瓦などのセメントやコンクリートを原料として表面に塗装を施している屋根材です。
屋根材は経年劣化するとひび割れを起こしていることがありますので、塗装前にそのひび割れを補修しておく必要があります。
破損が大きい場合は、屋根材を差し替えることもあります。
屋根には棟板金という鉄部材もあります。
棟板金は継ぎ目のコーキングが劣化していたり、釘が抜けていたりします。
下地が腐食しているケースもありますので、こちらも補修が必要です。
棟板金は痛んでいると風で飛ばされてしまうことがありますので、状態には注意しておきましょう。
自然災害の損傷は火災保険が使える場合があります。
【屋根塗装にしかない工程、縁切りとは】
縁切りは屋根材に隙間を設ける作業のことです。
屋根材は一枚ずつ重ねて葺いてあり、完全に密閉されているわけではありません。
屋根材にある隙間は通気や水の出口となっておりますが、塗装をするとこの隙間が塗膜で塞がってしまいます。
隙間が塞がると屋根材の下で水が溜まり、湿気もこもってしまうため、屋根の劣化を早めてしまいます。
このような状態を防ぐために縁切りを行って隙間を設けます。
縁切りは塗装後に皮すきやカッターで塗膜を切りこむ方法とタスペーサーという縁切り部材を屋根材に差し込む方法の二通りあります。
現在では、施工性の良さと精度が安定しているタスペーサーを用いて縁切りすることが多いです。
屋根塗装は縁切りをしないと雨漏りを引き起こす原因になりますので、急勾配の屋根など特殊な条件がないかぎりは必ず行っておかなければならない工程です。
【屋根専用塗料の種類】
屋根塗装は屋根専用の塗料を使います。
屋根塗料にはスレートやセメント瓦用、金属屋根用など屋根材の種類で対応する塗料が違います。
また、遮熱性や断熱性などの機能性を持たせた塗料もありますので、ご予算や建物に適した塗料を選びましょう。
屋根は太陽の紫外線や風雨にさらされる環境で劣化も早いため、耐久性に優れた性能を持つ塗料が求められます。
外壁よりも屋根の方が劣化するスピードが早いですから、外壁と同じ性能の塗料にするのではなく、外壁よりも一つ上のグレードの塗料を選んでおくことをおすすめします。
塗料選びでは当社のスタッフもサポートさせていただきますので、気になることやお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
塗装の工程に入ると、下塗りから中塗り、上塗りと進みます。
中塗りと上塗りは同じ上塗り剤で塗装する工程で、下塗りはシーラーという下塗り剤で塗装する工程です。
屋根が劣化していると塗料の吸い込みが多くなるため、そのまま上塗り剤を塗ってもムラがでてきれいに仕上がりません。
シーラーは塗装の密着性を高め、塗料の吸い込みを防ぐ性能がありますから、屋根塗装ではシーラーで下塗りをしてから上塗り剤で仕上げていきます。
【屋根の写真を撮ってもらいましょう!】
はじめにお伝えしたとおり屋根は下からでは状態を見ることができません。
工程を詳しく説明してくれない業者もいますから、自分でも屋根塗装の流れを知っておき、信頼できる業者を選別していくことが大切です。
工事では仕上がりを確認するために施工写真を撮ってもらうこともおすすめします。
屋根塗装は短い周期で繰り返して行うものではなく、十数年と維持していくものですので、失敗がないように屋根塗装について知識をつけておきましょう。
お家のことやメンテナンス工事のことでご不明点やお悩みなどがございましたらご相談にのりますので、お気軽にお声がけください。
【まとめ】
今日は屋根塗装について解説していきましたがどうでしたか?
家も長く住んでいくうえで定期的なメンテナンスが必要ということがわかりますね
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