住宅リフォームで耳にする「複層ガラス」とは??
今回は住宅をリフォームする時にくく耳にする「複層ガラス」について解説していきます!
1・「複層ガラス」って何??
ご自宅にどのような窓ガラスが使用されているか、ご存知ですか?
一般的にはこのような種類のガラスが多くみられます。
一枚ガラスは、いわゆる普通のガラスで2000年頃まで、ほとんどの新築住宅(戸建住宅、マンション、アパート等)の窓にごく一般的に使用されていたガラスです。
雨風をしのげる、ガラスの厚さを増すと外から受ける風力に対抗できるという効果はありますが、その他特段の性能を有してはいません。
「複層ガラス」はその名の通り、複数のガラスから構成され、ガラスとガラスの間に空間(中空層)をもたせたガラスのことです。
ガラスとガラスの間の空間を確保するため、スペーサーと呼ばれる乾燥剤入りの金属部材をガラスとガラスの間に挟み込んで、その間に乾燥空気を封入してあります。2000年代に入り、省エネ機運の高まりなどから新築住宅への普及が進んでいます。
またその他では、この空間(中空層)へ「アルゴンガス」とよばれる空気より熱伝導率の低いガスを封入したものやより熱の移動を防ぐため、二枚のガラスの間を真空にした「真空ガラス」なども製品として流通しています!
2・窓がらすを「複層ガラス」にするメリット
「複層ガラス」にするメリットを二つご紹介します!!
●断熱効果
一枚ガラスと比較して、中空の空気層が、ダウンジャケットと同じ様な効果を発揮し、断熱効果を期待することができます。
断熱効果が高くなると、冬の時期、暖房機器等で作られた暖房熱を外に逃がさず、同時に外から冷気が伝わるのを防ぐことが可能なため、省エネ効果をぐんと高めます。
また、「アルゴンガス」を封入した複層ガラスや「真空ガラス」などは、より高い断熱性能を期待することができます。
●結露対策
断熱効果が高くなった「複層ガラス」は、室内で発生する結露対策にも効果を発揮します。
寒い冬や梅雨時に窓に発生する結露は、カーテンや窓枠を汚すだけでなく、喘息・アレルギー症状の原因のひとつとなっているカビの発生を助長します。
冷たい外気の影響を受けにくい複層ガラスなら不快な結露を防ぐことができます。
3・窓ガラスを「複層ガラス」にする時の注意点とは??
●各種ガラスの厚みとサッシの関係
一枚ガラスや「複層ガラス」などのガラスを使用する時は、実は窓ガラスがはまっている金属製の枠(これをサッシといいます)も専用のものを使用する必要があるんです。
一枚ガラス用のサッシや「複層ガラス」用のサッシというようにそれぞれのガラスにあわせたサッシ製品が存在しています。これは、一枚ガラスと「複層ガラス」の厚みが大きく異なることが影響しており、中空層を挟んだ「複層ガラス」の方が、厚みがあるためです。
新築の場合、予め窓ガラスにあわせた専用サッシを選択するのであまり気にする必要がありませんが、窓リフォームなどで一枚ガラスから「複層ガラス」に交換する際、サッシに複層ガラスが納まるかが重要なポイントになってきます!
一枚ガラスは、約9ミリ~11ミリの溝幅のサッシに納まっています。この溝幅に「複層ガラス」を納めるためには3ミリ構成の複層ガラスですと、中空層は3ミリにする必要があります。
ですが、中空層3ミリでは断熱性能を発揮するのは難しく、「複層ガラス」に交換する効果が得られなくなってしまいます。
4・まとめです!
このように紹介してきた「複層ガラス」についてお分かりいただけましたか??
窓ガラスのリフォームを検討される場合、製品の種類によっては、期待するほどの効果が得られなかったり、大掛かりな工事、追加工事を必要とするものもあります。
その点、真空ガラス「スペーシア」へのガラス交換は、断熱性能、結露防止効果、工事のしやすさといった面からとてもおすすめの窓リフォーム方法となります。
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