住宅の「クッションフロア」について解説します!
今回は住宅の「クッションフロア」について詳しく解説していきます!!
1・「クッションフロア」とは??
床材には、防音効果のあるもの、衝撃に強いものなど、さまざまな機能に優れたものがあるんです!
その中のひとつが、「クッションフロア」です。
「クッションフロア」とは、名前の通りクッション性に優れた床材のことで、塩化ビニール系の素材でできています。
また、以下のような特徴があります。
●表面
タイル調、フローリング調などさまざまな模様がプリントされています。
凹凸をつけることでよりリアルな質感が表現されたものもあります。
土足用に、摩耗や衝撃に耐える表面強化加工がされたものもあります。
●裏面
不織布で仕上げられているものが一般的です。
●厚さ
1.8㎜程度が一般的です。
店舗などで使用される土足対応のものは、住宅用のものよりも厚く、2.3〜2.5mm程度です。
2・「クッションフロア」の種類
●住宅用クッションフロア
住宅用の「クッションフロア」は、厚み1.8㎜が一般的です。
リビングや寝室などに使用するベーシックなタイプや、抗菌、防カビなどの機能があり、トイレや洗面所に適したタイプもあります。
また、木目調や大理石などの石目調のほか、本物のフローリングのように見えるデザインのものもあります。
お部屋のイメージに合わせて、さまざまなデザインを選ぶ楽しみがあるのも魅力なんです!
●店舗用クッションフロア
店舗に使う「クッションフロア」は、厚みが2.3~2.5㎜ほどと、住宅用より厚めで、土足での使用にも向いています。
店舗用も住宅用と同様にさまざまなデザインがあります。
表面の耐久性が高く、傷や摩擦に対して強度があるなど、住宅用に比べて丈夫なものが多いため、価格は高めです。
3・「クッションフロア」のメリットとデメリットは??
メリット
●耐水性がある
塩化ビニール素材は水を弾く性質があるため、「クッションフロア」は耐水性が高いことがポイントです。
水に濡れてもさっと拭き取れるため、キッチン、洗面所、脱衣所、トイレなどの水まわりにもよく使われます。
●メンテナンスが楽!
「クッションフロア」は水濡れに強く、油などの汚れがついても、布巾で拭き取るだけでキレイになります。
シミになりにくく、汚れがひどい場合は、中性洗剤を使ってお手入れが簡単にできます。
日々のメンテナンスがしやすいことも、「クッションフロア」のメリットと言えます!
●安くてデザインも豊富
先ほどご紹介した通り、タイルや複合フローリングなどの床材に比べると、「クッションフロア」は価格が安いため、気軽に導入できます。
また、デザインも豊富に揃っており、部屋の雰囲気に合わせて好きなものを選ぶことができます!
デメリット
●劣化が早い、、
「クッションフロア」は、専用のボンドや両面テープを使って貼り付けます。
しかし、これらの接着材が劣化してくると、「クッションフロア」が剥がれて浮いてきてしまいます。
そのすき間にゴミが溜まってしまうため、使用年数が増えるごとにこまめなお手入れが必要になってきます。
一般的なフローリングと比較すると、「クッションフロア」のほうが経年劣化が早いといえるでしょう。
●傷がつきやすい
床材は、小さな傷やへこみができやすいものですが、「クッションフロア」は特に傷がつきやすい特性があります。
また、重たい家具を長期間置いていると、その部分がへこむこともあります。
そのまま家具を引きずると、場合によっては破れてしまう恐れがあります。
●湿気がこもりやすい
「クッションフロア」は塩化ビニールでできているため、通気性はよくないんです。
経年劣化により「クッションフロア」が浮いてくると、そこに入り込んだ湿気によってカビが発生する可能性があります。
カビ対策としては、床の下地処理をするのがおすすめです。
「クッションフロア」を貼る前に、貼る場所のデコボコをならして平らにしておくなどの対策をおこなうといいでしょう。
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