住宅の「棟板金」について解説します!
今回は聞いたことはあるけど詳しく理解している方も多くはないと思いますので、住宅の「棟板金」について解説していきます!
「棟板金」ってそもそもどこの部分?
「棟板金」っていうけど、それってどこにある物なの?
「棟板金」とは、スレート(コロニアル)屋根や金属屋根の頂点にある板金のことです。
屋根の内部に雨水が入らないようにかぶさっています。
この「棟板金」には注意してほしい劣化現象があります!
それは、「棟板金」を押さえる釘が経年的な劣化によって段々と抜けてきてしまうんです!
その釘を抜けたまま放っておくと、台風や強風で飛んでしまうこともあるので、無視できない症状なんです、、
今回は、「棟板金」の役割・構造と、なんで釘が抜けてしまうのか?・どうやって補修するの?についてご紹介していきます!
スレート・コロニアル屋根・金属屋根の方は、必ず知っておいてほしい知識になるので、ぜひ最後までご覧ください。
1・「棟」の構造ってどうなってるの?
棟の構造としては、下からふきあげられたスレートなどの屋根材を貫板(ぬきいた)という板でおさえ、上から「棟板金」をかぶせて雨水の侵入を防いでいます。
この「棟板金」は横から釘で固定されているのですが、この釘が「棟板金」を劣化させる原因になっているんです!
2・約7〜10年で「棟板金」の釘が抜けてくる!
棟板金を止めている釘は、約7〜10年で抜けてきてしまいます。
これは新築の時の施工不良ではなくどの家でも起こることです。
ここでは、釘が抜ける原因と釘が抜けることで起こる劣化症状をご紹介します。
3・釘が抜けてしまう原因は「熱膨張」!?
築7~10年すると、大抵のお家で「棟板金」を固定している釘が抜けてきてしまうんです、、、
釘が抜ける原因は、「棟板金」の「熱膨張」にあるんです!
「熱膨張」とは金属が熱で温められた時に膨張が起きる現象です。
「棟板金」は金属のため、日に当たると太陽の熱で膨張し、夜気温が下がると収縮します。
膨張するときは釘も一緒に引っ張られますが、収縮するときは板金だけが収縮して、長い間膨張・収縮を繰り返すことで、徐々に釘が抜けてきてしまいます。
3−1 釘が抜けたことで起こる劣化症状
①「棟板金」が飛んでいってしまう
②「貫板」が雨水により腐ってしまう
釘が抜けていることに気付かずに放っておくと、15年前後で「棟板金」が風で飛ばされてしまうことがあります。
また、棟板金が飛ばされてしまうと貫板に直接雨が当たるため、腐ってしまい雨漏りの原因になります。
4・築7年を過ぎたら屋根の点検をおすすめします!
築7~10年を過ぎたら屋根の点検をおすすめします。
屋根は下から確認出来ない所なので、知らない間に抜けてしまっていることがほとんどなんです、、
気付かないまま放っておいてしまうと、貫板の腐食や棟板金の飛散の原因になり、修繕費用もかさんでしまいます。
そして、釘が実際に抜け始めていれば、釘打ちコーキング工事を行なっていきましょう!
5・まとめ!
今回は「棟板金」について詳しく解説しましたがいかがだったでしょうか?
やはり目に見えない所だと知らぬ間に釘が抜けてしまっていたり、劣化が進んでいると風で飛んでいってしまたりなど住宅にとって悪影響な事ばかりなんです、、、
そして今回は「棟板金」の詳しい場所や劣化症状などをご紹介しましたが、次回のブログでは補修方法と補修費用について詳しく解説いていくのでぜひご覧ください!
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