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よく耳にする「漆喰」ってなに?

今回は「漆喰」について詳しく解説していきます。
住宅をリフォームする時など良く耳にする言葉ですが実際、意味や用途などよく分からない方も多いと思います。
まず漆喰とは消石灰(水酸化カルシウム)を主原料とした塗り壁材です。

 

消石灰(水酸化カルシウム)とは、石灰石を焼いて水を加えたもの。

 

この消石灰にのりやスサを加えて、水で練ったものが漆喰です。

 

ノリやスサは「つなぎ」として使用されており、主に、繊維質のものが使われる事が多いです。糊成分や繊維質については、時代や地域によって使われるものは異なります。

「漆喰」ってどういう所に使うの?

漆喰は、昔からお城や武家屋敷の壁、瓦屋根によく使用されていて、有名な所だと姫路城があります。

高い明光性を持つ漆喰は、月の光に反射する白壁で防犯対策、燃えない壁材の為、防火対策にもよく使われてきたといわれています。
また、強アルカリ性なのでカビにも強いというと特徴があります。
上述したように、漆喰の主原料である消石灰(水酸化カルシウム)は無機質の不燃性、燃えません。

漆喰のメリットってなに?

漆喰を使うことのメリットを以下のように3つご紹介します。

1、手軽にお手入れできる壁!

現代住宅では、ビニールクロスを貼って壁を仕上げることが一般的です。ビニールクロスは低コストや工期の短縮といった長所があり、低価格で、施工することができます。しかし、経年劣化が進みやすいので定期的に張り替えなどを行わなければなりません。

 

一方漆喰の場合、長時間経過してもほとんど見た目の変化がありません。最初に塗った際のきれいな状態を長時間キープできます。漆喰は消石灰を主原料にしていて、静電気をため込まない性質を持っています。そのため、ほこりやゴミなどが付着しにくいのも特長のひとつです。

2、優れた調湿効果!

漆喰はよく「呼吸する壁」と言われます。これは、湿度の高い状態だと余分な水分を吸い取り、逆に湿度が低くなると水分を放出するという、湿度調整の機能を持っているためです。

 

漆喰には細かな穴がたくさん開いていて、湿気をコントロールします。梅雨の時期など湿気の高い状態でもお部屋の中は快適で、カビやダニなどの発生を抑制する効果があります。年間を通じて快適な湿度に調節してくれるのが漆喰です。

3、耐火性に優れている!

漆喰は燃えにくい素材であるのもメリットです。不燃材料として建築基準法の中でも認められています。もしお部屋で失火したとしても、火がお部屋の中全体に燃え広がりづらい特性を持っています。防火対策という意味でも、漆喰はおすすめです。

 

ビニールクロスは化学物質で作られているため、万が一燃えてしまった場合、有毒ガスの発生する可能性があります。一方自然素材である漆喰の場合、火事で壁が万が一燃えたとしても、有毒ガスの発生する可能性は極めて低いと言えるでしょう。漆喰にはこのようなメリットもございます。

漆喰のデメリットは?

もちろん、メリットもあればデメリットもあります。
以下のように2つご紹介します。

1、手間と時間がかかってしまう
漆喰塗りの場合、養生をして下塗り、その後仕上げ塗りと手間がかかります。ビニールクロスのようにただ接着剤などで貼っておしまいというわけにはいきません。

 

工期も当然ビニールクロスと比較するとかかってしまいます。その分施工費も割高となります。

 

ただし、コストが高くなるというものの、ビニールクロスのように何度も張り替えをする必要はありません。短期的に見るとコストは高いかもしれませんが、長期的に見るとむしろビニールクロスと比較してコスパに優れてるといえるかもしれません。

2、ひび割れが起きる可能性がある
施工下地の状態や施工環境の影響を受けてひび割れが発生することがあります。また、施工後に建物自体が揺れた場合にもひび割れが発生する可能性があります。

 

ひび割れのリスクを抑えるには、下地処理から仕上げ塗りまで、正しい施工手順をとることが必要です。もし施工後にひび割れが起こった場合は、壁に汚れがついてしまった時と同じように薄く上塗りをしてひび割れ処理することが可能です。

「漆喰」のメリット・デメリットまとめ

漆喰壁のメリットは調湿性・不燃性をはじめとする自然素材ならではの機能性と、経年劣化が少なくメンテナンスも簡単であるところにあります。

一方でひび割れの起きるリスクや工期とコストが、多少かかりやすいというデメリットもあります。

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